第一章 25＿初日にサボリ魔 ページ26
3限目が終わり、4限目の間にある休み時間。
エース君はすっかりグターッとしている。
エース「なーんか、魔法学校っつっても普通の学校とあんまり変わらないっていうか、想像よりも地味っつーか……魔法使えなくても別にそこまで困んねーな」
『全部はじめは基礎からだよ、エース君』
エース「お前、順応凄ぇよな」
デュース「本当に真っ直ぐだな…楽しいんだろうな」
『うん、凄く。好奇心がそそられる』
勉強は好きだし、何より飽きる事が無い。
早く次の授業が始まらないだろうか。
エース「小難しい授業は真剣に聞けて、体育では無敵チート体力、これで魔法使えれば、完全無二の優等生なのによぉ……。
なぁ、グリム、お前もそう思うだろ？」
エース君がグリム君にそう言うが、グリム君は答えない。
あれ？何か静かじゃない？デジャヴを感じる。
デュース「あっ、窓の外を見てみろ！あの中庭を横切る毛玉は……」
デュース君にいわれて、窓の外を見てみると…中庭にいる黒い毛玉。
あ、グリム君だ。いつの間に…。
『登校1日目にしてサボリ……』
デュース「早速逃亡とは……。あいつ、懲りないな」
エース「プッ、監督生1日目にして監督不行き届きかよ」
『うぐっ……返す言葉が見当たらない』
エース「ね、グリム捕まえるの手伝って欲しい？」
ニヤニヤと企んだ顔で私を見てくる………悪いこと考えている顔だ。
バラを塗っていた時、既にキャラメルフラペチーノを奢る約束をしたのに…。
でも、背に腹は代えられない。
『お、お願いします！！』
エース「ふっ、オレ、購買のチョコレートクロワッサン！」
デュース「なら、僕は学食のアイスカフェラテで手を打とう」
『ちょ…デュース君はともかくエース君は…！』
エース「それはそれ、これはこれ……さあどうする、A？」
『ぐぬぬ…』
この2人、こういう時だけ息揃えて…。
エース「ほらほら、グリムが逃げちゃうよ〜？いいの？」
『……わ、分かった！それで手を打つから！』
エース「交渉成立！んじゃ、ダメダメ監督生どのの尻拭いといきますか。デュースくん」
デュース「ああ、エースくん。昼食が楽しみだな」
ニヤニヤと笑い、2人は中庭へ向かう。
何て楽しそうなんだ。彼らの昼食に激辛スパイス混ぜ込んでやりたい。
……いや、今はそんな事より、グリム君だ。
私も2人の後を追いかけた。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます！修正させて頂きました！！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 買主 ではなく 飼い主 ではないでしょうか?? (2021年2月26日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 修正させて頂きました！ご指摘の程、ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 真紅の暴君編38で精製が清々になってました (2020年9月12日 23時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
桜日沙霧(プロフ) - グリムぅぅぅぅぅぅぅ邪魔すんなああああああああ (2020年8月2日 18時) (レス) id: 3481591f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月14日 1時
