第一章 13＿薔薇を赤く塗ろう ページ14
『じゃあ、一体誰の…』
ケイト「誰の誕生日でもないよ。
明後日は我が寮伝統の【なんでもない日】おめでとうのパーティー」
『な、なんでもない日の…おめでとうパーティー？』
ケイト「誰の誕生日でもない日を選んで、寮長の気分次第で突然開催されるティーパーティー」
エース「何だそりゃ！？」
明らかに意味のない行事だ、エース君が声を上げるのもわかる。
そんな事言い出せば毎日がパーティーになってしまう気が………どんな伝統なんだ。
ケイト「詳しい説明は後々！今は薔薇を赤くしてくれればいいから！ね？お願い〜！」
頼み込まれ、デュース君、グリム君は魔法で赤く塗ってと言われる。私とエース君は赤いペンキの入ったバケツとハケを渡される。
デュース「ま、魔法で色を変える、ですか…」
グリム「そんなのやったことねぇんだゾ」
ケイト「オッケー、ダイジョブ、リラ〜ックス！何とかなるなる！
寮長に首はねられたくなきゃ急げ〜ピンクでも緑でも青でもダメ。綺麗な赤でヨロシクね！」
どうして赤にこだわるのかな…赤い薔薇じゃ駄目なんて……今朝見た夢みたい。
あ、そうか、デジャヴの正体はこれか。
エース「ったく、仕方ねーな…。パパッと終わらせちゃえばいーんでしょ」
デュース「上手くやれるかはわかりませんが精一杯頑張ります！」
ケイト「それじゃあ皆で仲良く薔薇を赤く塗ろう〜！」
押しきられ何だかんだ手伝う事になった。
朝一でこの作業、結構キツイなぁ。
デュース「赤、赤……それっ！ぐわー！青になった！」
グリム「色よ、変われ〜〜〜！それっ！ギャー！薔薇が燃えちまったんだゾ！」
『…く、苦戦してるね』
エース「白薔薇を赤く塗るとかやった事無いからだろ。あ〜俺も魔法使いてぇ」
デュース君達を羨ましそうに見ているエース君。
『……私も魔法使ってみたいな。魔法って、元々体内に備わってるものなの？』
エース「う〜ん、説明難しいけど…気みたいな感じかな」
『やっぱり元からある人じゃないと出来ないのか………はぁ』
エース「そんなに魔法使いたいの？」
『魔法があれば、オンボロ寮が綺麗になるし』
エース「意外と現実的だな」
苦戦しているグリム君達を見つつ、私とエース君は薔薇を塗っていく。
話を聞く限りだと魔法は彼らにとって体力みたいなものなのかもしれない。
第一章 14＿ハートの女王の法律→←第一章 12＿ケイト・ダイヤモンド
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます！修正させて頂きました！！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 買主 ではなく 飼い主 ではないでしょうか?? (2021年2月26日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 修正させて頂きました！ご指摘の程、ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 真紅の暴君編38で精製が清々になってました (2020年9月12日 23時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
桜日沙霧(プロフ) - グリムぅぅぅぅぅぅぅ邪魔すんなああああああああ (2020年8月2日 18時) (レス) id: 3481591f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月14日 1時
