序幕 42＿晴れる視界と蒼い瞳 ページ44
理解した時、スーッと息が吸えた。
サラッと、緩やかな風が長く伸びていた前髪を払い、視界が広くなる。
『……ありがとうございます』
開けた視界で見えた3人に、私は言う。
何だか、とても心が穏やかだ。こんなに開放感あるのは、初めてだ。
エース「っ！…い、いや、あぁ…あ、うん」
デュース「……っ…れ、礼を言われる程、でも……‥」
何故か、ドモドモしだす2人。
さっきまで真っ直ぐ見てくれたのに、今は顔を逸らされる…あれ？どうして？
グリム「おぉ、A！お前、オレ様とお揃い何だゾ！」
『お揃い？』
いつの間にか肩によじ登ってきていたグリム君に言われる。
お揃いって何の事だろうか？
グリム「目の色だゾ！オレ様と同じ色の目だぞ！！！」
嬉しそうにそういうグリム君。
そういえば、入学式の時も、褐色肌の人に言われていたな…。
エース「…おまえ、前髪切った方が良いぞ」
『え？』
エース「……いや、深い意味はないぜ？！その、視界が開けた方が授業とかにも…な？！デュース！」
デュース「え！？あ、そ、そうだな！うん！絶対、切った方が良い！」
『…そ、そうですか？』
急に同調しだした2人に少しだけビビッてしまう。
前髪か、でも確かに邪魔だし…ここらで切ってみるべきか。
グリム君もお揃いだと言って嬉しそうだし……。
『そうですね…切ってみます。明日から、改めてお2人共よろしくお願いします』
エース「あー、そういうの恥ずかしいからいいよ。って、もう敬語もいいよ。あとさん付けも」
『え、でもほぼ癖ですし…』
デュース「むず痒いんだよな…同い年に敬語でさん付けって…」
『…は、はぁ、そうですか？』
エース「……んじゃ、今から敬語+さん付けしたら、俺とデュースとグリムに、何か奢るって事で」
デュース「おっ、いいな、乗った」
グ「やったー！A！敬語で話していいんだゾ！」
『えぇ！？』
そんな急に無理矢理…敬語、さん付けの度に奢っていたら…浪費が。
学園長に何と言われるか。
『…‥わかりま……わ、分かった。エース……君、デュース…君』
エース「う〜ん、30点」
デュース「ま、明日からだな」
『うっ、ど、努力しま……す、する』
モドモドと話す私を見て、先ほどまでアワアワしていた2人が噴き出し、大笑いしてきた。
うぅ、酷い…結構真剣なのに。
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ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ご指摘いただきありがとうございます！作者の確認不足が多いため誤字等多数ございます。そのたびに指摘していただき、本当に申し訳ないです！ご協力ありがとうございました！ (2021年10月13日 21時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
モモカ🌼 - 序章の40話の「覗く」ですが、これは多分、「除く」の方だと思います。お話面白いので、無理のない程度に進めていってほしいです…………！ (2021年10月8日 7時) (レス) @page42 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 閲覧ありがとうございます！ご指摘の部分を修正させて頂きました。ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - あわさん» 返信と修正が遅れてしまい、申し訳ありません！ただいま修正しました、ご指摘ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして、読み始めたばかりですが楽しんでます。プロローグ33話で雨降って〜の地が時になってました。 (2020年9月12日 21時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年6月18日 3時
