序幕 41＿“友達” ページ43
エース「ほら、無いんじゃん。それ、Aの母さんの言いがかりだろ」
『…え』
デュース「今回の騒動、初めに問題を起こしたのはグリム、便乗したのはエース、そしてシャンデリアを落としたのは僕だ。グリムを監督できなかったからって、今回の騒動全てがお前1人の所為って訳じゃない」
グリム「まぁオレ様が像を燃やしちまったのも…ちょーっとセキニンあるし」
エース「…まぁ、俺がからかったから、色々と責任もあるけど…お前は無いだろ。ただ巻き込まれてただけ、寧ろ今回は被害者だぞ」
さっきまで喧嘩し合っていたのに、何故こういう時には意見を合わせてくるのだろうか。
『…………不幸にするって、ずっと言われ続けていたから。
だから、今回も、全部…私が、悪いんだって。
………だから、こういう事が起きないように…今までずっと…』
エース「一人でいたって、か？」
コクリと頷くと、はぁと溜息をはくエースさん。
すると、ガシガシと私の頭を撫でてきた…いや、これは揺らしている。
『え、えっと…』
エース「じゃあ、俺が否定してやる。お前が不幸を持ってくる奴じゃない」
デュース「僕も否定してやる。寧ろ、お前がいたから…今俺たちはここにいれる」
グリム「Aがいなかったら、オレ様…昨日の内にここから追い出されてたんだゾ！
…だから、不幸を呼ぶ奴何かじゃないんだゾ！」
エース「ほら、1対3だ。お前の母さんの負け！」
「だからさ」とエースさんはガシガシと私の頭を揺らしていた手を、ゆっくり動かし、頭を優しく撫でてきた。
エース「もうそんな事、二度と言うなよ」
『………どう、して』
デュース「どうしてって…僕達はもう“友達”だろ。友達に自分が不幸だからとか言われたら、ちょっと傷つくぞ」
デュースさんの言葉に目を見開いた。
友達？私と？
エース「凄ぇ顔。さーてーはー、俺等以外、友達出来た事ねぇとか？」
『…ないです』
エース「アハハ、な〜んて………て、マジかよ。じゃあ、友達第一号、第二号、第三号…いや、第三匹か？」
グリム「オレ様をペット扱いするんじゃねーゾ！というか、一番最初に会ったのはオレ様だから、オレ様が一号だ！」
デュース「順番関係あるのか？」
ワイワイと騒ぐ目の前の3人を見て、何だから心が軽くなった。
【孤独にいなさい。ずっと1人でいなさい】
ああ、もう守らなくても、良いんだ……。
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ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ご指摘いただきありがとうございます！作者の確認不足が多いため誤字等多数ございます。そのたびに指摘していただき、本当に申し訳ないです！ご協力ありがとうございました！ (2021年10月13日 21時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
モモカ🌼 - 序章の40話の「覗く」ですが、これは多分、「除く」の方だと思います。お話面白いので、無理のない程度に進めていってほしいです…………！ (2021年10月8日 7時) (レス) @page42 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 閲覧ありがとうございます！ご指摘の部分を修正させて頂きました。ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - あわさん» 返信と修正が遅れてしまい、申し訳ありません！ただいま修正しました、ご指摘ありがとうございます！ (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして、読み始めたばかりですが楽しんでます。プロローグ33話で雨降って〜の地が時になってました。 (2020年9月12日 21時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年6月18日 3時
