序幕 23_10億マドルのシャンデリア ページ25
クロウリー「このシャンデリアはただのシャンデリアではありません。
魔法を動力源とし永遠に尽きない蝋燭に炎の魔法が灯る魔法のシャンデリア。伝説の魔法マイスターに作らせた逸品です。学園建設当時からずっと大切に受け継がれてきたというのに……歴史的価値を考えれば10億マドルは下らない品物ですよ。
……それを弁償出来るとでも?」
デュース「じゅ、10億マドル……!?」
マドル。それがこの世界のお金の単位。そして、億がつくという事は……相当高値の品。
エース「で、でもさ。先生の魔法でパパッと直せちゃったりとか……」
クロウリー「魔法は万能ではありません。しかも、魔法道具の心臓とも呼べる魔法石が壊れてしまった。魔法石に2つと同じものはない。
…もう二度とこのシャンデリアは永遠に光が灯ることはないでしょう」
学園長は粉々になったシャンデリアを見下ろす。
チラリとエースさんとデュースさんを見てみると、落ち込んでいる。
当然だ。彼らにとってはここは魔法を学ぶ大切な場所。
手違いで来た私とは全く違う。
グリム君の様に大事な目標があって…ここまで来たんだ。
なのに…私のせいで。
【お前は人を不幸にする。
人と一緒にいてはいけない】
やっぱり……母さんの言う通りだった。
私は人と関わっちゃいけなかったんだ。
でも、不幸にしたなら、その責任は問わないと……。
私は学園長に向き直る。
『学園長。魔法石‥というのは同じものは無いんですよね』
クロウリー「えぇ、その通りです」
『なら、このシャンデリアに使われていた魔法石に近い性質の物はこの世界にまだありますか?』
クロウリー「……シャンデリアに使われた魔法石はドワーフ鉱山から発掘されたもの。同じ性質のものなら修理も可能かも知れません…って、それがどうしました?」
『私がとってきます。だから、彼ら3人の事を許してあげてください』
クロウリー「えぇえ!?」
エース「!?え、ちょ…お前」
デュース「まさか、1人で行く気か?!」
『…元々、此方から彼らを巻き込んだんです。グリム君に至っても管理できてなかった私の責任です。責任は私がとりますから!』
クロウリー「無茶を言わないで下さい!魔法を使えないのにあそこへ行くなんて、危険すぎます!」
『………監督不足の私の責任なんです。だから、お願いします!』
クロウリー「いや、ですから…」
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ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ご指摘いただきありがとうございます!作者の確認不足が多いため誤字等多数ございます。そのたびに指摘していただき、本当に申し訳ないです!ご協力ありがとうございました! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
モモカ🌼 - 序章の40話の「覗く」ですが、これは多分、「除く」の方だと思います。お話面白いので、無理のない程度に進めていってほしいです…………! (2021年10月8日 7時) (レス) @page42 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 閲覧ありがとうございます!ご指摘の部分を修正させて頂きました。ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - あわさん» 返信と修正が遅れてしまい、申し訳ありません!ただいま修正しました、ご指摘ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして、読み始めたばかりですが楽しんでます。プロローグ33話で雨降って〜の地が時になってました。 (2020年9月12日 21時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年6月18日 3時