序幕 18_罰則 ページ20
クロウリー「はぁ……先程ど“騒ぎを起こすな”と言ったばかりの筈ですが?
しかもグレート・セブンの石像を黒焦げにするなんて!
____よほど退学にさせられたいと見えます」
冷たい声に仮面越しでもわかる冷ややかな視線を感じる。
エース「ちょっ!それは勘弁!」
クロウリー「Aくんも、これではグリムくんを監視してるとは言えませんね」
『…も、申し訳ありません……。あ、でも、その…エースさんは、私を庇って魔法を』
クロウリー「そもそもここで魔法を使うこと自体が問題なんです!!」
『…はい、仰る通りです…』
ド正論だ。これじゃあ何も言い訳が効かない。
罰ということで私たちは放課後に窓拭き掃除100枚の刑を言い渡される。
2人は不満の声を上げるが、私は逆にそれで済んで良かったとホッとしている。
『……学園長、怒らせちゃ面倒な人だ』
クロウリー「A君、何かいいましたか」
『いえ、何も!窓ふきやらせていただきます!』
クロウリー「宜しい。今度こそしっかり監督しているように!」
『………』
クロウリー「返事は!」
『は、はい!』
無理難題を押し付けないで欲しい。
**
__放課後 大食堂
グリム「1日中掃除してもうクタクタなんだゾ〜……。それなのに、これから窓拭き100枚だなんて……」
『逆に窓ふきで済んで良かったじゃないですか………。ごめんなさい。あのまま私が燃やされていれば…あの石像が燃える事、無かったのに』
グリム「いやいや!誰もそんな事言ってないゾ!寧ろ、お前を燃やした方がもっと怒られてたゾ!」
私の言葉に首を振り、グリム君はそう言ってくれた。
こんな目に遭ったのに優しいな…エースさんにも後で謝っておかないと。
グリム「それにしてもあのエースってヤツ、遅いんだゾ。オレ様を待たせるとはいい度胸だ!」
グリム君の言葉に同意せず、沈黙する。
まさか……いやあり得るな。
『…きっと授業が長引いているんですよ』
グリム「むぅ…」
『もう少し待ってみましょう』
__待つこと更に10分...
終了のチャイムは随分前に鳴り終わっている。
けれども、来ない…これはもう。
グリム「…いくらなんでも遅すぎるんだゾ!?まさかアイツ、逃げたんじゃないだろーな!」
嫌な予感が更に的中した。
正直…人の事を見た目でとやかく言いたくはないが…ありうる。
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ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ご指摘いただきありがとうございます!作者の確認不足が多いため誤字等多数ございます。そのたびに指摘していただき、本当に申し訳ないです!ご協力ありがとうございました! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
モモカ🌼 - 序章の40話の「覗く」ですが、これは多分、「除く」の方だと思います。お話面白いので、無理のない程度に進めていってほしいです…………! (2021年10月8日 7時) (レス) @page42 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 閲覧ありがとうございます!ご指摘の部分を修正させて頂きました。ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - あわさん» 返信と修正が遅れてしまい、申し訳ありません!ただいま修正しました、ご指摘ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして、読み始めたばかりですが楽しんでます。プロローグ33話で雨降って〜の地が時になってました。 (2020年9月12日 21時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年6月18日 3時