序幕 14_ピカピカ1年生、エース ページ16
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グリム「ふわぁ〜……スゲーんだゾ」
『広いですね』
正門を越えたそこには7つの石像が立っていた。
人の形の物、ライオンの形のもの、タコの人魚のもの、他の石像を合わせ全部で7つ。
グリム「昨日はよく見てなかったけど、この石像は誰だ?7つあるけど、なんか皆、コワイ顔、このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ」
『…え?これって』
グリム「なんだ、知ってるのか?」
『いやだってこれは…………………あれ?』
頭に浮かんだものを言葉にしようと口に開いたが、それは閉じられた。
何故か一瞬で言葉が消えた。何を言おうとしていたのか、思い出せない。
『…あれ?な、何でしたっけ……?』
?「ハートの女王、知らねぇーの?」
そんな時、背後から声が聞こえた。
パッと振り返ると、オレンジ色の髪を持つ少年が立っていた。左目に赤いハートのメイクをしている。学生だろうけど…同い年、かな?
『ハートの…女王?』
グリム「偉い人なのか?」
?「昔、薔薇の迷宮に住んでいた女王だよ。
規律を重んじる幻覚な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一切乱れを許さない。マッドな奴らばっかりの国なのに誰もが彼女には絶対服従!何でかって?規則違反は即打首だったから!」
彼は、流れるようにハートの女王についての説明をしてくれた。どうやらこの世界での歴史上の人物、みたいだ。
グリム「怖ぇーんだゾ!!!」
?「そう?クールじゃん!オレは好き。だって、優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ?」
グリム「確かに。リーダーは強いほうがいいんだゾ。……っていうか、お前は誰だ?」
グリム君の問いにフッと陽気に笑った彼は、
エース「オレはエース。今日からピカピカの1年生。どーぞヨロシク」
と自己紹介をしてくれた。
グリム「オレ様はグリム!大魔法士になる予定の天才だゾ!」
『私は、霧島Aです』
エース「キリシマ?A?珍しい名前だな」
『…あ、やっぱりそう感じるんですね』
学園長や彼を含め、この学園にいる人は外国人っぽい名前の人が殆どだから日本人の名前は言い辛いのかもしれない。
他人事のように考えていると、エースさんがグイッと私に顔を寄せてきた。
『!?………あああっ、あの、な、な…んですか?』
エース「めっちゃどもるじゃん。いや、顔全然みえねーからさ。前髪何で伸ばしてんだ?」
『…えっと』
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ALICE(プロフ) - モモカ🌼さん» ご指摘いただきありがとうございます!作者の確認不足が多いため誤字等多数ございます。そのたびに指摘していただき、本当に申し訳ないです!ご協力ありがとうございました! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
モモカ🌼 - 序章の40話の「覗く」ですが、これは多分、「除く」の方だと思います。お話面白いので、無理のない程度に進めていってほしいです…………! (2021年10月8日 7時) (レス) @page42 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 閲覧ありがとうございます!ご指摘の部分を修正させて頂きました。ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - あわさん» 返信と修正が遅れてしまい、申し訳ありません!ただいま修正しました、ご指摘ありがとうございます! (2020年9月13日 0時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - はじめまして、読み始めたばかりですが楽しんでます。プロローグ33話で雨降って〜の地が時になってました。 (2020年9月12日 21時) (レス) id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年6月18日 3時