〇炉作り ６０〇 ページ20
分からないものだな。一体、この話を聞かせたルリさんは何者なのだろう。
『千空君、とりあえず私は先に戻ってるね。朝に作りかけた製鉄炉の続きをしてくる』
コ「一人で大丈夫か？かなりの粘土の量だったが」
『細かい作業はこの元科学部部長さんに鍛えられたし…実際、粘土で製鉄炉みたいなの作らされたよね、アハハ…有給勝手に使われて』
千「悪かったっつてんだろ。ご褒美にアイスやったじゃねぇか」
『有給奪われた褒美がアイスって最悪だと思うけど…まぁいいや。スイカちゃん、無理はしないでね』
鉄を作るためには製鉄炉が不可欠。
幸い、クロム君が粘土を大量に倉庫に保管していたので、それをもとに製鉄炉作りを今日の朝から始めていた。
作り方は簡単…粘土を積んでいく。だが、これが地道で辛い作業。
知識は多少あるが千空君程ではない為、完成度は期待しないで欲しいな。
高さは2ｍほど、幅が1〜2とか言っていた気がする……多分。
流石にもう1人位は欲しいけど、鉄を作るとなると砂鉄の量が重要になる。
少なすぎると完成しない。恐らく失敗も繰り返すだろう。
だからこそ千空君は私一人にこの役目を割り振ったのだ。
『とはいえ、つら』
早速弱音を吐いてしまい、頬を叩く。
ルリさんの病気の為に、クロム君とコハクちゃんが頑張っている。
スイカちゃんという新たな科学王国民をゲットしたのだ、年長者しっかりしろ。
黙々と粘土を積み、足りなければ粘土を補給し、また詰み始める。
そのお蔭か私の手は泥だらけになっていた。
まぁ、泥は美容にいいとイウカラー……知らんけど。
銀「さっきから、Aちゃんは何してるの？」
門番‥いや橋番をしていた銀狼君は暇になったのか、粘土を補給する私に話しかけてきた。
『炉を作っているの。鉄を作るためにね』
金「炉…だと？それが鉄…という妖術を作るのに何の関係があるのだ」
『炉は鉄を作る為の重要な役割があるの。鉄作り成功の為には炉が何よりも必要不可欠。炉に空気を送り込む……………送り込む？』
首を傾げる私に銀狼君、金狼君が不振な顔をする。
『あ、そうか
銀「……あ、あのさ、良かったら、僕たちも」
金「銀狼。よそ者に手を貸すとは、門番の仕事が泣くぞ」
銀「でも、女の子何だよ！泥だらけになって可哀想と思わないの！？」
金「うっ、それは・・・」
『まぁ気持ちだけで大丈夫だよ、銀狼君』
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ALICE(プロフ) - イチュキさん» コメントありがとうございます！氷月の出番はまだ先になりそうです、更新頻度が遅く申し訳ありません！司と先生の要素は今後増やせていけたらと考えております！お時間を頂きますがご了承下さい！更新の応援ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします！！ (2020年4月30日 23時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
イチュキ - 氷月はいつ出ますかね？？司が先生を欲してるって描写が欲しいです！更新まってます！！うええええええええい (2020年4月30日 16時) (レス) id: 301f9252cd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 紅羽さん» ご指摘ありがとうございます！これは私の変換ミスですね…度々のミス申し訳ありません！自分では分かれない部分があるので、本当に助かります！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - こんばんは！44話の千空のセリフで「捩って超ぇ紐作れ！」とありますが、この「超ぇ」とは変換ミスでしょうか？気になったので指摘させていただきました！ (2020年4月22日 2時) (レス) id: a3482aa509 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - だんもさん» クロム原作通りですね。ご意見ありがとうございます！期間中の意見次第で制作過程を変更いたしますので、それまでは普通に本篇をお楽しみください！ご協力ありがとうございました！ (2020年4月19日 20時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年4月18日 21時
