劫火の永遠 2【炎炎ノ消防隊】 (ページ42)

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【90】　伝導者ページ42

『……火力はほぼ同じだ。俊敏さならお前の勝ち』

森羅「あぁ、分かっている」

『サポートするから、最後決めてね』

森羅「もちろんだ！」

トンッと拳を合わせ、私から先に出る。

炎の拳を此方に向けるが、それをかわし、槍の切っ先…ではない方を向け、烈火星宮の腹にぶち込む、そして同時に風圧を下に向けて放つ。

すると「ぐぁ」と嗚咽を吐いて飛び上がる星宮の体。
空中でも抵抗しようとする烈火の手足に向かって拳銃を手あたり次第にぶっ放す。

すると、指の1つに出も貫通したのか、苦痛で動きが止まる。

『森羅！！』

頭上へ上がって、こちらへクルクルと回転させながら降りてくる森羅に声をかける。
このスピードと火力なら…防御しても間に合わないはず。

森羅が落ちる前に、さっと烈火から離れる。

そして＿＿森羅の足が、星宮烈火に直当たした。

星宮は地面に落下し、周りは砂嵐で包まれる。

『環、子供たちの所へ』
環「分かった！」

環と共に泣いている子供たちの所へ駆け寄る。
子供たちは私達を見て安心したのか、ぎゅっと抱き着いてくる。

その子たちの頭をよしよしと撫でる。

『森羅‼』

煙が晴れて見えてきた彼を呼ぶと、かなり息切れをしていた。
あの様子…体中の酸素を使い過ぎて、オーバーヒートを起こしてる。

このままにさせたら…灰病につながる。

『森羅‼それ以上能力使っちゃだめだからな！』

烈火の炎と攻撃を食らって、立っていられるのが逆に不思議だ。
しかもさっきまで上空を飛び回っていたからな。

だが、その時血を流しながら、何とか立ち上がろうとする星宮を見て、
また槍を持つ手に力が入る。

森羅「終わりだ…！烈火星宮…！！おとなしく降参しろ！！」

星宮「折角、種火の適合者を見つけたんだ…！

伝導者の為に逃さねえぜ！！！

うおぉ！！！」

烈火は雄叫びを上げ、炎を拳にまとわせていく。

森羅「なんの為に子供たちを焔ビトにかえる。他にも仲間がいるのか。
伝導者って何者だ。」

星宮「適合者の子供を見つけて、能力を持つ仲間を増やす。
焔ビトを作って人間を炎に還す。全ては伝導者の思し召し…」

奴は炎をまとわせた腕を高く上げた。

星宮「天に座す炎の星の輝きを見ろ！！

大いなる太陽神の懐に帰るんだぜ！！！

全ての人間を炎に変えて、地上を延々の炎で包む！！

不完全な人間と地球を救いの炎で焼き変える！！

そしてこの星を！！第二の太陽に！！！！」