劫火の永遠 2【炎炎ノ消防隊】 (ページ28)

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【76】　兄と妹ページ28

(オリジナル展開、注意)
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NO SIDE

日が落ち、深夜。
大聖堂にて、たたずむ政宗は合掌をする手を下ろした。

政宗「………勘づかれたんでしょ？第8は意外とやるよなぁ」

講壇に腰掛ける政宗は自身の背後にいた“男”にそう言葉をかけた。

政宗「‥…さて、アンタはどーする？」

掌から紅蓮の炎を出し、政宗は怪しく微笑んだ。

？？？「………‥消す」

背後の男はそう政宗に言い捨て、“炎の拳”で彼の胸を貫いた。

苦痛に苦しむはずであろう政宗の顔は＿＿

何故か、不気味な笑みを浮かべていた。

＊＊＊＊＊

…また夢を見た。
砂嵐…のような場所にいた。

誰かが…私を背負って、歩いている。
砂が目に入って、開けられない。

＿＿【……だからな】

すぐ近くから…声がした。
私を背負っている人の声が。

……よくみたら、自分の体が小さい、いつの…何歳のころ？
この背負っている少年は…誰？

＿＿【大丈夫だからな、A】

今度ははっきり聞こえたその声、言葉。
私はそっと、砂に耐えながら目を開いた。

私と同じ、黒い髪の毛が見える。
憧れて、大好きで、側にいたかった＿＿その背中の主。

＿＿【…“兄ちゃん”は“妹”を守るもんだ。絶対に守ってやる】

『‥…おにぃ…ちゃん』

長らく呼んでいない、その呼び方で…私は彼を…兄を…政宗お兄ちゃんを呼んだ。