劫火の永遠 2【炎炎ノ消防隊】 (ページ21)

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【69】　記憶の薄れページ21

キャラの過去の捏造があります。
(原作の方はまだ全て読み切れていないので、間違いがあった場合は大変申し訳ありません)

＿＿＿＿＿＿＿

＿＿コンコンッ

『！』

ノック音で目が覚めた。いつの間にか…眠っていた様だ。

……始めて、ここに来たときの夢を見た。
7歳のころの夢…今17だから、10年前かな？

政宗...兄さんが今20だったから……10歳のころ？
カリム中隊長もそのくらいか…。

…あれ？カリム中隊長たち……そんなころに第1に何でいたんだっけ…。

あ、そうか…カリム中隊長たちが所属していた学園は聖陽教の教えをモットーとしていたから、
ここにある大聖堂で勉強していた期間があったんだっけ。

はぁ、やれやれ…ここまで記憶力が落ちているとは。
認知か？早すぎる…。

しかし、変な夢。あんな夢を見るなんて…懐かしいと感じたからかな？

というか、兄さん…第7と第1を比べたら＿＿＿……。

……て、あれ？

『…私、第7なんて、行った……あったっけ？』

首をかしげるが、そんな記憶はない。
だったらなぜ…夢の中の“兄さん”は、第7のことを言っていたんだろうか。

……兄さん、第7の現大隊長さんと仲がよかったから、間違えたのか？
それとも聞き間違えだったのかな？

おじい様と行った事を、私と行ったと間違えた……のかな？

『…考えすぎか』

＿＿コンコンッ

ノック音を思い出し、慌ててベッドから降りる。
すぐ開けます、と告げて扉を開ける…が、そこには誰もいない。

『……あれ？』

首を傾げつつ、部屋から出て扉を閉める。
いつの間にかもう夜で、人気も無い。

確かに、ノックの音が聞こえた気がしたのに……。
寝ぼけたのか…と考えて部屋に戻ろうとした時、ガシッと肩を掴まれた。

『！？……カ、カリム中隊長』

カリム「環が心配してたぞ。
晩飯だっていうのに、晩飯にこねーから、晩飯食えねぇ程アイツにやられたんだって」

『…あ、いや、寝てしまって…すいません』

カリム「ま、そうだろうと思ったよ。
あんだけ派手にぶち飛ばされたんだ、派手好きは本当に派手だから困ったもんだぜ」

…派手好き。
政宗兄さん……いや、政宗中隊長のこととか…派手好き、だったか？

………いや、派手好きかな。
戦闘大好きだし、あの第7の大隊長と渡り合う……らしいし。

うーんと考えていると「ほら」とお膳を渡された。
その上にはできたばかりであろう夕食が置いてある。