劫火の永遠 2【炎炎ノ消防隊】 (ページ12)

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【60】　能登VS烈火ページ12

森羅と同じくらいやる気があるアーサーが「誰から始める？」尋ねた。

バーンズ「数字の若い部隊の者から相手をしよう。
遠慮はいらんぞ、能力を自由に使って構わない。存分に実力を見せてみたまえ。」

ため口のアーサーに対して、特に何も言わず答えてくれたバーンズ大隊長。
心広くてよかったな、本当に。

『若い世代……今いるのは8と5と2だから……』

皆、第2の能登さんを見た。

能登「ということはエェ―!!僕からですか!?」
『そりゃ、第2ですし』

大きな手を見つめ、慌てている能登さん。
しぶしぶグランドの方に入る。

星宮「中隊長の星宮だ☆俺が相手をしよう!!」

キラーンとウインクをして星宮中隊長が前に出てくる。

能登「第2の特殊消防官、武能登です。
実家がジャガイモ農家なのでジャガーノートって呼ばれています」

星宮「そうか!!ジャガーノート!!熱い勝負にしようぜ☆」

星宮中隊長は構えを取ると拳からボッと炎を出す。

能登「火だァ？！」

星宮中隊長の炎に怯える能登さん……すると彼の掌からも炎が現れた。

能登「うわっうわぁあ！？
僕からも火がぁあ…僕は火を消してもらいたいんだよォ～！！」

森羅「…アイツ、大丈夫か？」
『炎が怖いのかもしれないね』

星宮「いいぜ☆やるな☆それが君の熱いパッションだな!!」

…暑苦しいな、この人。当たらなくてよかった…。

能登「よくないよ!!全然よくないよ!!!うわ……うわっぁあ、あちぃ!!」

能登さんの出す炎は数を増し、どんどん形を形成していく。
まるで…ミサイルのような形をしている。

星宮「すごいじゃないかジャガーノート!!お前の最高の炎を俺に見せてみろ☆」

バーンズ「今日も暑苦しいな」
政宗「あれでシラフなのが恐ろしいっすね」
リィ「あれ、まずくないですか？」
カリム「流れ弾は俺が」
リィ「頼むぞ、カリム」
政宗「おーい、ガキども。カリムさんの後ろに回れー」

カリムさんはバーンズ大隊長たちとそんな会話をして、アレを構えた。
それと同時に、政宗中隊長がわたしたちをカリム中隊長の後ろに誘導する。

アーサー「なんだ？」
『あのままだと星宮中隊長、避けて全弾私達に命中しそうだったから』
茉希「え！？そ、それはまずいんじゃ…」
『大丈夫ですよ、カリム中隊長の後ろにいれば』

カリム「ったく…面倒ごとは本当に面倒くせェから面倒くせェぜ」

本当に面倒くさそうに告げつつ、星宮中隊長の背後に立つカリム中隊長。