第五章 40＿メラリー・ティファニー ページ41
……………違う。
“彼女”は亜麻色の髪だ……………こんなプラチナブロンドを持っていない。
…………違う。
あの子は……黒曜石の瞳だ……………こんなアクアマリンの瞳を持っていない。
___……………………違う。
だって、彼女は＿＿＿あっちの世界にいる。
こんな所に…いる筈がない。
リリア「…この娘、ロイヤルソードアカデミーの娘じゃな。
最近、女子タレントの中では名が売れている。名前は……メラリー・ティファニーだったか」
ケイト「あーそうだ。最近、雑誌なんかでも取り上げられているんだっけ」
オルト「…Aさん、大丈夫？心拍数と脈拍が異常に上がっているけど…」
オルト君に妙な指摘をされてしまった。
だけど……何故だろうか、普通に呼吸が出来ない。
あれ‥？どうしてだろう。
『っ…ハァ……っ、ふっ……‥‥』
デュース「A！？」
エース「お、おい！どうした？」
頭が痛い。
呼吸が出来ない。
何だか……体が寒い。
あの忌々しくて、恐ろしい…悪魔の笑いが…頭に木霊して……。
__【アンタなんか…】
＿＿＿パチンッ！
頭の痛みにうろたえていた時、リリア先輩が目の前で手を叩いてくれた。
そしてハッと顔を上げる。
デュース「A！大丈夫か？！」
エース「顔色真っ青じゃん。何があったんだよ」
『………っ』
チラリとケイト先輩のスマホを見たが、彼は既にスマホをポケットに直した。
画面が見えなくなったことにホッと息を吸えた。
グリム「A、また心臓か…？」
『……ううん、違うの……。あの痛みじゃないの』
＿＿寧ろアレの方がマシだと思える、嫌な痛みだ。
ケイト「……彼女と会ったことあるの？」
『‥‥‥…いえ、ないです』
リリア「にしては、あの娘っ子が出ていたcmを見た途端、顔色が真っ青になっておったぞ」
『……………その、知り合いに…似ていて…思わず、反応しちゃって』
オルト「知り合い？」
そうだ…“似ている”だけだ。
だって彼女がここにいる筈がない。
『……ごめんなさい、その…あまり…その』
リリア「よい、よい、若人であれども言いたくない事の1つや2つある。詮索はせぬさ」
ポンポンとリリア先輩が頭を撫でてくれる。
第五章 41＿光のエルフの加護→←第五章 39＿“あの子”と似た少女
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
