第五章 33＿香水 ページ34
『大したもの渡せてないのに、こんな高そうな物すいません』
レオナ「別に…大したもんじゃねぇ……気に入ったようだな」
『はい、ありがとうございます』
レオナ「…ふん」
口ではぶっきらぼうだが、尻尾は揺れている…素直じゃないな。
エース「え、それレオナ先輩からだったの！？」
デュース「高そうだとは思ったが…」
ルーク「つまり、
レオナ「おい、変人、砂にするぞ」
レオナ先輩がルーク先輩を睨む中、「クソ金持ち油断ならねぇ…」と低く呟くエース君達。
レオナ「ハッ、精々他の奴等にも見せて………ん？」
ふと、何かに気付いた様に鼻を鳴らし、私を引き寄せ、匂いを嗅ぐ。
女性の匂い嗅ぐのが、文化？まさか。
レオナ「…おい、何で蛇野郎の匂いがお前に染みついてんだ？」
『ヘビ野郎？』
何のことかと、首をかしげると苛々した様子のレオナ先輩は「スカラビアの副寮長だ」という。
ジャミル先輩か、蛇野郎って。
…しかし、匂いって………ああ、そうか。
『香水を貰ったんです。クリスマスプレゼントで』
レオナ「…香水だぁ？」
エース「えぇー！？」
グリム「あー！どっかで嗅いだと思ったら、ジャミルのだったのか！」
香水と聞いて更に機嫌悪そうにするレオナ先輩と、声を上げるエース君。
グリム君の言葉であっ…として、改めて匂いを嗅いでみる。
『あ、そうか。ジャミル先輩がつけているものと一緒なんだ』
デュース「ジャミル先輩がつけてるもの？…つ、つまりお揃い！？」
エース「馬鹿！そっちじゃねぇだろ！香水貰うって…お前、意味わかってんの！？」
『意味？』
首をかしげていると、「分かってないよなー、A」だし…と項垂れるエース君。
何なんだ、一体。
レオナ「……………おい、今後一切つけるな」
『え、嫌ですよ。気に入っているのに』
レオナ「テメェ、意味わかってねぇだろ…あの蛇野郎………ホリデー以降調子のりやがって」
グルルと唸り、本当に機嫌悪くなっている。
ルーク「ふふふっ、やはり興味深いね、君は」
『え？』
ルーク「オーディション、楽しみにしているよ」
あ、いや、私は受けられない…と言おうとしたが、ルーク先輩はクルリと背を向け、レオナ先輩を見た。
ルーク「そうだ、獅子の君も『VDC』に参加したらどうだい？」
レオナ「あ？今それどころじゃねぇだろ…空気読めよ、変人が」
第五章 34＿ポムフィオーレ寮→←第五章 32＿個人情報漏洩
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 648人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
