第五章 26_混ぜるな危険 ページ27
アズール「ふふっ、皆さん。とんでもなく面の皮が厚くていらっしゃる。
あんなことがあったのに、よく一緒にダンス何て踊れるものだ」
ジャミル「何とでも言え。
俺の場合、オーバーブロットの件で寮内外からの評価が地に落ちているからな。
スカラビア内外での地位向上の為に、暫くは大人しくカリムに従っておくつもりだよ」
……まぁ、完全に向き合えるのはまだまだ先だな。
アズール「フフ。きっと寮生達は虎視眈々と貴方の席を狙っているでしょうね。
性格の不一致さえなければ、カリムさんは仕えるのにこれ以上ない魅力的な主だ。
いずれ彼が継承するであろう“数々の財宝”。
それは現代社会において、魔法よりもよほど万能に近いパワーを持っていますから」
アジーム家の財産と、その長男であるカリム先輩。
その地位を守る隣は……とんでもなく魅力的な宝なのだろう。
よく知らんけど…。
ジャミル「ホリデーの計画は俺にとって一世一代の勝負だったし、失敗して人生全部だめになったと思った。でも、結局そんなに変わっていない。有り難い事に…な」
『大分変わったと思いますよ』
ジャミル「あの馬鹿が多少の事で変わって堪るか。
カリムに解雇されない限りは、俺は従者の席に居すわり続ける。
精々俺の有能な働きぶりを周りの奴等に見せつけ続けてやるさ」
馬鹿って言ったよ、今…完全に。
吹っ切れてからストレートになったなぁ。
ジャミル「カリムに、寮生にも、両親にも、アジーム家にも……お前等にも、な」
グリム「ジャミル。オメー、ホリデー前と後でキャラが変わり過ぎなんだゾ」
アズール「フフ。そうでなくてはね。
カリムさんに解雇されたらいつでもオクタヴィネルへどうぞ。
ジャミルさん程有能な方なら大歓迎だ」
また勧誘しているよこの人魚は…。
この2人組ませると碌なことないだろうから組ませたくはないんだよなぁ。
2人共ドSだし。
ジャミル「それはどうも。何があってもオクタヴィネルにだけは絶対に転寮しないけどな」
皮肉を皮肉で返すジャミル先輩。
笑みを浮かべる人魚と怪訝な顔の人間…相性がいいのか悪いのか、分からない。
ジャミル「オクタヴィネル寮へ転寮する位ならAがいるオンボロ寮に行った方が価値がある」
グリム「にゃに!?オンボロ寮に!?」
『いいですけど、ぼろいですよ。本当に』
アズール「その返し方もどうかと思いますがねぇ…」
本当にボロイ…しかも暖房無いし。
リフォームして欲しいなぁ
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます!ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です!更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年9月14日 22時