第五章 22＿悪気のない言葉 ページ23
『公には、私は出られないかな…』
エース「そっか…まぁなら仕方ねぇな」
『けど、サポートはするし、ダンスも歌詞も覚えるよ。何かの役に立てるかもしれないから』
デュース「A…ありがとう、頼む！」
グリム「そんじゃ、練習始めるんだゾ！A、早速音楽かけろー！」
グリム君が言うまま、私はスマホを取り出し、課題曲を流した。
音楽をかけて楽々そうに踊るエース君と、ステップがこんがらがっているデュース君とグリム君。
私もダンスの動画を見つつ、歌詞を聞きつつ、暗記していく。
そして曲が終わると、息を荒くする2人と少しばかり余裕そうなエース君。
エース「ブハッ！デュース。お前、簡単なステップもまともに踏めてねぇじゃん！」
デュース「なっ…しょうがねーだろ！ダンス何かやったことねぇんだから！」
グリム「ぐぬぬぅ〜手と足が同時に出ちまうんだゾ〜」
『自主練だと限界あるかもね』
前半のステップは…まぁ簡単でもある。
だが、問題はサビからの後半だ。足と手のステップが多すぎる。
これで歌も歌うとなると…相当キツイかも。
と、思っていたら背後から声が聞こえてきた。
カリム「おっ？お前等もダンスかぁ？オレ達も混ぜてくれよ」
グリム「ふなっ。スカラビアのギクシャクコンビ」
ジャミル「変なコンビ名をつけるな。それにギクシャクはしてない」
『カリム先輩にジャミル先輩…どうして……て、まさか2人も『VDC』のオーディション受けるんですか？』
そう聞くとカリム先輩は「おう！」と笑顔満点で答えてくれた。
相変わらず…妖精達が周りにいてせわしない人だ。
カリム「だってデカイ祭りなんだろ？折角なら踊りたいじゃないか。俺もジャミルも、ダンスと歌は得意だし。な、ジャミル！」
ジャミル「俺は目立つことは余りしたくないんだがな…はぁ」
…ホリデー期間あんなことがあったのに、相変わらずだ、カリム先輩。
あと、ジャミル先輩は本音を隠さなくなったな…。
…変わっていないようで、変わっている…ちょっとだけ安心した。
カリム「しかし、後ろから見てたけどお前等本当にヘッタクソだな〜！
ゾウが二本足でどすどす慌ててるみたいだったぜ！アッハハ！！
踊りだけでおぼつかないのに、本番者歌わないといけないだろ。大丈夫か？」
凄い笑顔で何て事をサラリと…デュース君が「悪気がない分、逆に刺さる」と本気で落ち込んでいる…。この天真爛漫でグサリときつい事を言うもんだ。
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
