第五章 2＿体力づくり ページ3
＿＿ジリリリッ！！
グリム「むぐっ！？…ふにゃぁ…むぐぐっ」
『っ……ん……はぁ』
時刻は5時。
スマホのアラームをシーツにくるまりながら止める。
暫くモゾモゾとシーツの中にいたが、
やがてベッドから起き上がり、寒さに耐えつつ部屋着から体操着へ着替える。
『…よし。行ってくるね、グリム君』
お腹を出してグースカ眠るグリム君に声をかけ、シーツを被せて上げる。
返事は帰って来なかったので、そのままスマホを片手にオンボロ寮を出た。
＊＊
『ふっ…ふっ…はぁ……』
ホリデー期間、私とグリム君はソーマさんによる特訓を受けていた。
その際、特訓が終わってもやり続けろと言われた事…それがランニングである。
＿＿ソーマ【魔法士にとって重要となるのは魔力量だけじゃなく体力だ。
お前の場合は妖精共に好かれたり、影の猛攻の事もあるから、
どんな事態に陥っても動ける体力は残しておかないといけない…。
だから、特訓終わっても体力増加のトレーニングはし続けるように】
私は、人より体力はある方だ。
だけど、私の場合、短距離的なもので、長期的な体力温存は余り得意ではない。
だからこの機会に体力トレーニングは私にとっても理がある。
水泳とかしたらそういうの身に付きそうだけど…生憎泳げないからな。
だからせめてランニングをしよう…と、ホリデーの特訓から今まで早朝のランニングを行っている。
因みにグリム君もやる…予定だったが、見てわかる通り、起きられないからな。
と、いうことで今、私だけランニングしてます。
しかし…新学期が始まった1週間経ったが…やっぱりまだ寒いな。
ところどころに雪が積もっている。
グリム君のモフモフが恋しいな…。
？「A？」
ふと、聞き覚えのある声が聞こえたので振り返ると体操着の姿のジャック君がいた。
『ジャック君、こんな朝早くから…』
ジャック「それは俺の台詞だ。
俺は元々早朝ランニングを日課にしていたしな…て、お前もランニングか？」
あ…そうか、朝練もあるのに1時間早く起きてランニングしてるんだっけ…。
『うん。体力作ろうと』
ジャック「お前十分に体力あるだろ」
『授業とかの短時間的なものだったらあるんだけど…長時間の体力はないから。
ジャック君と違って筋肉がある訳じゃないし‥折角だから、一緒に走って良い？』
ジャック「別に構わねぇけど…ペース遅かったら置いて行くからな」
第五章 3＿ポムフィオーレのあの子は？→←第五章 1＿〈美貌の圧制者編〉
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
