第五章 1＿〈美貌の圧制者編〉 ページ2
(初手からオリジナルです)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
___ブクブクッ
水音が聞こえる。
水の中に……いるのだろうか。
__【__てくれ、許して___】
あぁ、まただ。
この声は…母さん…？
それとも……別の誰か？
何で、私に許しを請うんだろうか…私が何かしたんだろうか？
ふと、重たい瞼を開いた＿＿＿が、私がいたのは水の中ではない。
“教室”の中だ…それもナイトオブカレッジの教室じゃない。
彼方側の“教室”だ。
＿＿【いつまで学校来ているんだろうな、アイツ】
__【聞いた?アイツ、捨て子なんだって】
＿＿【違うよ〜お母さんが死んじゃったんでしょ？自 殺とか言う噂あるけど〜】
＿＿【一緒じゃない、置いて行かれたんだから…】
__【おいおい、あんまりいうと可哀想だろ】
……チープで幼稚だ。
でも、昔の私はこれに言い返したりした事は無かった。
だって“無駄”だったからだ。
何をしても彼らは私を馬鹿にして、下に見る。
安心するんだろうね…自分より下がいる事を再確認できたことが。
…だからアズール先輩の努力は本当に凄いと思う。
彼はあの状況から努力して、彼らを見返したんだ。
けど、私にはそれが出来なかった。
『…弱いな、私は』
？？『今更気付いたの？』
ポツリと呟いた私の声にそう返すのは‥椅子に座る私の目の前に立っている少女。
……‥叔母の家に預けられ、ずっと私を苦しめた…“元凶”だった…“あの子”だ。
……顔も名前も思い出したくない。
？？『アンタ何て、弱くて仕方ない…ただの醜いゴミよ』
亜麻色の髪をツインテールにして、愛らしいリボンの髪飾りを付けている。
丸くて愛らしい黒曜石の瞳で此方を見据え、小悪魔的な笑みを浮かべている。
『……』
私は今まで俯いていた顔を、彼女に向ける。
あっちでは、私はどうなっているんだろう＿＿＿亡くなった事になっているのかな？
それとも、そもそも存在しない事になっているのかな。
でも、それでいいのかもしれない。
だって、私は＿＿“向こう”で誰からも求められていないから。
____ジリリリッ
薄ぼんやりと忌々しい彼女の顔を見つつ、そう考えていた時、
謎の電子音が教室中に響き、風景が歪んだ。
第五章 2＿体力づくり→←Configuration＿設定＿
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ぬこ - オリキャラ苦手だけどこの作品は好きだわぁ( ˇωˇ ) (2023年3月1日 1時) (
レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - あぁぁぁぁぁもうありがとうございます。早速読んできます。 (2020年9月15日 0時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 早速のコメントありがとうございます！ヴィル先輩のユニーク魔法、気になりますよね。今回、オバブロするのは誰なのかもまた気になる話です！更新を順々に進めて行きますのでよろしくお願いいたします (2020年9月14日 22時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 来ました!!!!五章!!!!今後も更新を楽しみに待っています!!!!あとヴィルさんのユニーク魔法が物凄く気になる!! (2020年9月14日 22時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年9月14日 22時
