GHOST MARRIAGE＿50 ページ50
他寮にも関わらず、気にかけてくれるなんて優しいな。
エペル「えっと…実は僕、理想の王子様にならなきゃいけなくて…」
『花嫁に求婚して、イデア先輩たちを救い出す作戦なんですけど』
シルバー「あぁ、リドルたちが言っていたことか。
しかし、王子か……。俺の身近な例なら、マレウス様だが」
『あ、血筋と家柄よりも、花嫁が理想とする王子様像が大事みたいです』
……まぁ、レオナ先輩の場合は、態度に問題があったんだろうけど。
王子でよかったら、あの人で一発合格しているはずだし。
シルバー先輩も私達と同様に頭を悩ませ、「難しいな」という。
しかし、ふと顔を上げ「そういえば…」とつぶやく。
シルバー「『理想の王子様の必須条件』がいくつかあると、
幼いころに親父殿から聞いた事がある」
エペル「どんな条件ですか！？聞かせてください！」
エペルさんは興味津々に聞いている。
そして、シルバーさんは「確か…」と思い出す。
条件とやらは『姫が歌えば、ハモりながら駆けつける』とか、
『日光を反射させるほど美しい歯を持っている』とか…。
『…突然デュエットできて、歯がそんなんならその人は人間じゃない気がします』
エペル「確かに‥」
シルバー「大切なことを忘れていた。
王子というものは必ず白い馬に乗って、現れるらしい」
『…関係あります？王子』
シルバー「分からない」
シルバー先輩の親父殿、なんでそんな条件を知っているんだろうか…。
そして今でも覚えているシルバー先輩も凄いな。
エペル「絶対に白じゃないといけないんですか？」
シルバー「あぁ、絶対に白だ」
『理由は？』
シルバー「いや、知らん」
……意味ないんだろう、絶対に。
訳が分からん…それで喜ぶお姫様もお姫様だな。
エペル「そうですか…」
ガッカリするエペルさん。
しかし思い出したように「あ！」と声を出す。
エペル「シルバーサンって、確か馬術部でしたよね。
学園に白馬はいませんか？」
シルバー「いるにはいるが…」
そういうシルバー先輩の顔は、少し困っている。
何かあるのかな？
エペル「白馬があれば僕も王子様に近付けるかも…是非見せてください！」
シルバー「…分かった、ついてこい」
喜ぶエペルさんの声にこたえるように、シルバー先輩はそう言い、私達に背を向け、
厩舎の方まで案内してくれた。
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かずほ(プロフ) - 初めまして!! 続編おめでとうございます！ 本編の方も全て読み終わりました!! お気に入り登録しておきます！ ゴスマリ来ました!!!!待ってましたーー！ 更新楽しみに待ってまーす！ (2020年8月30日 7時) (
レス) id: e1ffbbade3 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - ゴスマリ来ました!!!!そして続編おめでとうです!!!!今後も更新楽しみに待っています!!!!o(*⌒―⌒*)o (2020年8月29日 20時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年8月29日 20時
