GHOST MARRIAGE＿18 ページ18
＿＿〈ああ……あの時、このばあやがもっと早く姫様のお部屋に辿り着いていれば、
お逃しできたというのに……〉
＿イライザ〈もー、ばあやったら。また昔の話？過去の事でそんな落ち込まないでよ。
もういいじゃない。悲しい事も、苦しい事もイデア様に出会うために必要な事だったんだから〉
＿婆や〈おお、姫様。なんとも健気でいらっしゃる……〉
理想の王子に会うために前向きにずっと婿を探してきた姫様。
確かにけなげでとても可愛らしい……とは思う。
しかし＿＿＿。
＿イデア『いやいやいやいや勝手に話進めてますけど拙者に“お断りします”する権利は！？』
＿＿〈ええい、うるさい奴め。姫様の花婿に選ばれたことを喜べ！〉
＿イデア『喜ぶ！？
拒否権も与えられずゴーストと結婚させられそうになっているんだが！！？！？』
イデア先輩、泣きながら叫んでいる。
合意じゃない結婚が行われようとするんだから、当たり前だ。
ギュッと膝に置いていた手を握りしめる。
『……無理矢理の人間を花婿に向かえるのは健気でも何でもない』
エース「A？」
『これは……このお姫様のただの我儘よ』
見て早々だけど…いい気はしない。
可哀想だとか思ったけども…前言撤回だ。
『私、このお姫様、好きになれそうにない』
というか、寧ろ…“嫌い”だ。
グリム「な、何か…Aが凄ぇ怒ってるんだゾ」
デュース「た、確かに…凄い苛々しているな」
エペル「…あのAさんって、そんなに怒るタイプの人なの？」
エース「いや、寧ろ怒らな過ぎて……そんだけ、この姫さんに苛々してんじゃねぇの？」
＿＿〈……お前にはわかるまい。
あの天真爛漫な姫様と永遠に一緒にいられることが一体どれだけ幸せなことか……〉
『……？』
ふと、イデア先輩の側にいたふっくらとしたゴーストの言葉に疑問を持った。
あの悲しそうな顔やその言葉に違和感を感じる。
＿イライザ〈揉め事？チャビー、イデア様に意地悪したらだめよ！〉
『チャビー…あぁ、このふっくらしているゴーストのことか』
イライザ〈そのお方は私の旦那様になる方なんだから〉
チャビー〈……はい。申し訳ございません〉
イライザ姫の言葉に肯定しつつ、寂しそうな顔を浮かべている。
もしかして…このチャビーさん…。
と、すると、バタッと食堂の扉が開かれた。
入ってきたのはばあやと呼ばれていたゴーストと同じ細見のゴーストだ。
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かずほ(プロフ) - 初めまして!! 続編おめでとうございます！ 本編の方も全て読み終わりました!! お気に入り登録しておきます！ ゴスマリ来ました!!!!待ってましたーー！ 更新楽しみに待ってまーす！ (2020年8月30日 7時) (
レス) id: e1ffbbade3 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - ゴスマリ来ました!!!!そして続編おめでとうです!!!!今後も更新楽しみに待っています!!!!o(*⌒―⌒*)o (2020年8月29日 20時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年8月29日 20時
