〈ツイステ〉ねじれた世界の御伽噺 Side Story

海水浴…だ？　3 ページ44

エース「待って、今どこから出した？」
ジャック「そこの売店で売ってた」
デュース「い、いつのまに…」


ジャック君から貰った浮き輪を手に、海へ入る。
グリム君もそんなに泳ぐことは苦手なため、浮き輪に掴まり、海へ。


グリム「オレ様、もっと腕と足が長かったら、エースとデュースに泳ぎで負けないんだゾ！」
エース「いや、猫だから無理だろ」
グリム「オレ様は猫じゃねー！！」
『グリム君、危ないよ』


バタバタするグリム君が落ちないように支えようとした時、バァザッと海の中から何かが現れた。「うわぁ？！」と驚く私達。



『ちょ、う…わっ！？』


驚きすぎて、浮き輪が外れて、海に沈みかける…が、背後の何かに支えられた。


『と、ありがとう…ん？』


目の前にいるのはエース君達。
あれ？じゃあ誰が支えて…と、思ったら水面から見知った顔が現れた。



『ふ、フロイド先輩！？』
デュース「何でここに！？」
フロイド「やっほー、A〜」
ジャック「…て、アンタはジェイド先輩！？」


ジャック君は私の背後を見て、そう叫ぶ。
慌てて振り向くと確かにジェイド先輩がそこにいた。

代わっている点は、2人とも本来の姿に戻っていることだ。



グリム「お、お前等…何でこんな所にいるんだ！？」

フロイド「何でって、海に来てんだから泳ぎに着てるしかなくない？」

ジェイド「久々の休暇でしたので。
本日、学内のモストロ・ラウンジをお休みにして、此方の海の方に来たんです」

エース「何で人魚の姿なんっすか？」

フロイド「えー、楽だから」


そう言う問題なのか‥？
いやけど、いきなり海から飛び出してくるのはとてもやめて欲しい。


フロイド「アズールも着てるよ、ほらー」


指さされた方を見ると、露店があるエリアにひと際異質で綺麗な海のカフェがあった。
そこにあるビーチパラソルの下にいた。


グリム「ビーチサンダルにアロハシャツ…」
エース「しかも、サングラス…何、あの恰好」
『ホリデーの時の学園長みたいだね』
フロイド「ねぇー、ウケるでしょ？」


いや確かにウケる恰好しているけど…と思っていたら、フロイド先輩に抱え上げられた。


フロイド「A、溺れちゃうから俺が抱えて上げる〜」
『…足先しか海についていないんですけど…』



海水浴とは一体…。


そんなこんなでフロイド先輩とジェイド先輩も混ざり、アズール先輩の所へ赴いた私達。
「やぁ皆さん、こんにちは」と笑みを浮かべるアズール先輩…。

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