〇千空VS司 ３３〇 千空SIDE ページ38
杠を人質にとられた。
その時点で、俺の詰みは決まっていた。
躊躇なく杠の髪を切り落としたんだ。
次の俺の行動、発言で、きっとその首にも凶器を振り下ろす。
俺に残された手段は、復活液の作り方を司に教える。
それだけしか残されていなかった。
司「君は自分を合理的だというが、大切な友人がいる。だが、俺には取り巻きは何人もいるが、大切な人間などいない。つまり、俺の勝ちだ」
冷酷にそういいきる司。
そう、だからこそ最初に大樹と杠、Aを逃がしておきたかった。
まぁ、アイツらが100憶％同意するとは思わねぇが。
杠「…ハ、ハハ、助かっちゃった。この世界じゃ髪洗うのも大変だし」
乾いた笑みで、震えを隠し、杠そう言い、司の持つ石器を自身の首に当てた。
その行動は俺も司も驚いていた。
杠「言っちゃ、駄目だよ。復活液の事知らない内は、司君は千空君の事…殺せないから。私は、全然大丈夫……で、も、千空君だけは……皆の未来の為に絶対死んじゃ…ダメだから」
本当にお人好しだ…大樹ソックリだ。
ククッ、大樹が惹かれたのもわかるな。似た者夫婦が。
千「っ…はぁ」
脳を並列に、考え抜き、俺は一息つき、口を開いた。
千「復活液は……硝酸とアルコールの混合液だ」
この方法しかねぇ。
この道しか、もう残されてねぇんだ。
千「洞穴の奇跡の水をろ過した後、限界値96％を目指して蒸留しまくったアルコールと混ぜる。奇跡の水30対アルコール70。数％ずれただけで反応しねぇから、石化した燕の羽でつつきながら微調整する」
正真正銘の復活液のレシピ。
この状況で、俺が嘘偽りない事位、司ならわかるだろう。
司「ありがとう、千空。これで、君を生かす理由がなくなった」
杠を遠くに突き飛ばし、俺の前に来る司。
俺は首に手をやり、ゴキゴキと首を鳴らす。
司「君を生かしておけば…うん、必ず文明を発展させてしまう。それをしないと約束してくれないか。今、ここで誓ってくれないか、永遠に科学を捨てると」
ここでyesと答えても、司はいずれ俺を殺す。
だが、それ以前に、その問いに俺は答えるはずがねぇ。
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ALICE(プロフ) - マイさん» ご意見ありがとうございます！クロム原作通りにですね！ご協力ありがとうございました！ (2020年4月18日 22時) (
レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 初めてコメントします。私的には、クロムは原作通り、ルリに気がある設定で、主人公とは仲間という認識がいいかと思います。 (2020年4月18日 20時) (レス) id: 81aa45e33e (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 紅羽さん» 大変失礼いたしました。24話から文章の乱れが激しいため、1時非公開にいたしました。この度はご指摘頂きありがとうございます！また見直しが終わりましたら再更新させていただきます。感想と応援ありがとうございます！ (2020年4月17日 3時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - いざ、箱根への２４の最後の方の文章が２４の最初の文に逆戻りしていましたよ！それから、２５話が抜けているかと思われます！いつも楽しく読ませていただいています！更新頑張ってください！！ (2020年4月17日 3時) (レス) id: 9cf5eca61b (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 零さん» ご指摘ありがとうございます！確かに視点はSIDEでした！お気にさせてしまい、申し訳ありません！今後とも、精進していきますので、よろしくお願いします！作品への感想、ありがとうございます！ (2020年4月17日 2時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年4月15日 3時
