86-1.両親へ ページ41
Aside
1週間オフが終わる2日前．
私は東京の端にある両親のお墓参りに来ていた．
実を言うと、両親の顔も名前もわからない．
物心ついた頃にはすでに両親は事故で亡くなっていて、その頃からジャニーさんや滝沢くんが親代わりだったから．
このお墓だって、本当は2人が立ててくれたもの．
「…ただいま」
会ったことの無い両親に、まずはご挨拶．
きっととても優しくて、私のことを大事に思ってくれていたんだと思う．
きっと今、私に向かって笑顔で「おかえり」って言ってくれているはず．
簡単にお墓を掃除して、打ち水で清める．
買ってきたお花を添えて、お線香をあげて合掌．
…お父さん、お母さん．
あの世で元気にしていますか．
私は今も、たくさんの人に支えられて生きています．
特にSnowManのみんなはかけがえのない存在で…
いつも近くで一緒に頑張ってくれているみんなのことが、私は本当に大好きです．
いつか、お父さんとお母さんにも見せてあげたいな…
これからも私たちのこと、ずっと見守っていてくれたら嬉しいです．
「…会いたいよ…お父さん、お母さん…」
今でも辛いことはたくさんある．
全部を捨てて逃げ出したいと思う時もある．
そんな時、もし2人が生きてくれていたら…
「Aは頑張ったよ、偉いね」って、たくさん頭を撫でてくれて…
私にも“家族”がいたら…
「うっ…ううっ…うわぁぁん…！」
そう考えると嫌でも涙が溢れてくる．
全く人がいない墓所で1人で膝をついて、ただただ泣き続けて．
情けないのはわかってる．
けど、なんだか涙が止まらなくて…
これが私のお墓参りのルーティン．
10分くらい泣き続けて、その後に近くのコンビニでアイスを買って頭を冷やして帰る．
はぁ…どうかしてるよ、私．
わかってはいるんだけど、なぜかこれがお決まりになっちゃって．
泣き疲れてしまって、私は床に座り込んだ．
立つことすら面倒くさくなってしまった私を見たら、お父さんとお母さんは呆れるかな…
でもこれは2人のせいでもあるんだからね．
真上に広がる青空をぼーっと眺める．
そろそろ帰らないと不審者がられるかな…
そんなことを考えていた時．
向井「…何しとんの笑」
視界にいきなりこーじくんの顔がピョコっと現れた．
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あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (3月24日 16時) (
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作者名：絢音 | 作成日時：2024年3月6日 22時
