74-1.来襲 ページ19
Aside
スタッフ「これ、渡辺さんに渡しておいてくれませんか？
今度渡辺さんが出るバラエティ番組の台本です」
「わかりました！」
ドラマの撮影が終わり、スタッフさんから台本を受け取る．
時間もまあまあ早いし、翔太くんも今日はオフだったはず．
翔太くんのお家までそう遠くは無いはずだし、届けに行こうかな．
私は電車に乗って、翔太くんのお家に向かう．
マンションのエントランスのインターホンを押して、翔太くんの返事を待つ．
だけど、なかなか翔太くんの返事が返ってこない．
私がエントランスでウロウロしていると、他の住人がオートロックを解除して、マンションの中に入って行った．
その人にバレないように、私もそーっとエントランスを潜り抜ける．
悪いことをしちゃっているみたいだけど、まあいっか！
体力をつけるために階段を上って、翔太くんの部屋まで向かう．
“ピンポーン”
「…あれ？」
インターホンを押してしばらく待っても、翔太くんは出てこない．
寝てるのかな…
私は台本を郵便受けに入れて帰ろうとした時…
？「ん"っ…！」
「…！？」
翔太くんの部屋の中から、誰かの鈍い声がした．
明らかにおかしい．
もしかして、翔太くんが…！？
？「ん"っ…ん"ん"…！」
ど、どうしよう…！
1人で突っ込んでも、このドアの先で何が起こっているのかもわからない．
けど、翔太くんに何かあったら…！
…とにかく助けなきゃ！
私はドアノブに手をかける．
鍵が空いてる…！
私はドアをゆっくり開けて、恐る恐る翔太くんの部屋に入った．
翔太くんの玄関にはたくさんの靴が置いてある．
あれ、この黒いシューズ、めめくんの…？
それに、女の人が履くようなヒールがある…
どういうこと…？
とにかく、私は音を立てないように部屋の中を進んで行く．
すると…
リビングのソファに、衰弱し切っためめくんが座っていた．
「めめくん…！」
服を何も着ていなくて、手首と足首を紐で縛られていた．
口もタオルで塞がれている．
私は急いで口を塞いでいるタオルを取った．
「めめくん、しっかり…！」
気を失っているめめくんをユサユサと揺らす．
するとめめくんが目を覚まして、私に気がつくと…
目黒「逃げろ…A…！」
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あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (3月24日 16時) (
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作者名：絢音 | 作成日時：2024年3月6日 22時
