73.奇襲 ページ18
渡辺side
今日はオフの日で、蓮が俺ん家に来ている．
本当はAも誘いたかったんだけど、今日はドラマの撮影があるみたいで．
渡辺「蓮、コーヒー飲む？」
目黒「飲む」
温かいコーヒーを2人分用意して、蓮が座っているソファまで持って行った．
2人でソファに座って、Aが主演の学園ドラマを見ている．
目黒「A、演技上手くなったよね」
渡辺「ほんと、完全に女優だわ」
Aの演技には、自然と人の目を惹きつける力がある．
ドラマの仕事が増える度に、Aの演技力は増す一方．
俺もAとドラマやりたいんだよな…
渡辺「昼、何か出前取るか．何がいい？」
目黒「うーん、ピザとか」
渡辺「昼にしては重くね？笑」
目黒「じゃあ…パスタとか？」
渡辺「はいよ」
“ピンポーン”
俺が出前を取るために電話をかけようとした時、インターホンが鳴った．
目黒「俺出るよ」
渡辺「さんきゅ」
蓮が玄関に向かって、ドアを開ける音がしたと思ったら…
“バタンッ！”
明らかにおかしい音がして、俺は思わずコーヒーを溢してしまった．
渡辺「なんだ…！？」
俺は急いで玄関に向かう．
玄関に行くと、蓮が倒れていた．
渡辺「蓮…！？」
見た感じ気絶しているだけみたいだったから、とりあえずは安心する．
正面を見ると、ドアが開けっぱなしだった．
俺は外に出て周りを見渡したが、誰もいなかった．
渡辺「なんで…」
？「こんにちは、渡辺さん♪」
女の声が聞こえて、俺は固まった．
この甲高くてムカつく女の声…
後ろを振り向かずともわかる．
渡辺「ほんとしつこいな…
挙句の果てには家特定して奇襲か？」
凛花「結構大変だったんですよ〜？」
渡辺「…何の用？
理由によっては警察呼ぶけど．
てかもう呼んでいい？」
凛花「ちょっとやりたいことがあるので、少し寝ててください♪」
“ビリッ！”
渡辺「うっ…！」
全身に電流みたいな痛みが走って、俺は蓮の上に倒れてしまう．
渡辺「お前…！」
こいつ、ただのウザい女じゃなかった．
どうせAのことも計画済みだったんだろ…！
凛花「ふふっ、今日は楽しみましょうね♪」
薄れていく意識の中、後ろであの女がそう呟いていたのを聞いた．
目が覚めると、俺と蓮は裸になっていた．
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あたりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (3月24日 16時) (
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作者名：絢音 | 作成日時：2024年3月6日 22時
