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「「かんぱーい！！」」
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「お願いお願い！あんたが来てくんないとこの合コン中止になっちゃうんだってー！」
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押しに弱い私は断れることも出来ず、仕方なく来てしまった合コン。
「あと、もう１人来る予定だから！」
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２０：０５
「ごめんごめん！電車混んでてさぁ、」
合コンが始まって５分後。
黒髪の可愛らしい男の人が申し訳なさそうな顔をしながら、空いていた私の目の前の席に座った。
その人にみんなが視線を集めた、一瞬……
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早々と時間は過ぎ、ただいま午後９時。
「えっと、じゃあ自己紹介！俺の名前は、」
A「……ちょっとお手洗い行ってきます、」
タイミング悪く襲ってきた吐き気。
はぁ、、
鏡の中の自分を見てため息をつく。
いつもより少し濃い化粧、髪なんかも巻いちゃって、「案外やる気？」友達に言われたことが思い出される。
時計をみると、席を立ってもう20分も経っていた。
慌てて、取れかかっていた口紅を塗り直す。
上品さを意識して選んだコーラルピンクの口紅。
もう一度鏡を見直し、席に戻った。
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「アハハハハ！」
席に戻ったものの未だに話がわからない。
でもなぜかみんなは大爆笑していて、私はというと隅で静かに梅酒を飲んでいる。
「……」
A「？」
楽しそうな輪の中で、こちらを見つめる５分遅れのあの人。
……
「Aだよね？」
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作者名：みにおん | 作成日時：2017年12月20日 23時
