雪降る夜に誘う夢【雪/黒】 (ページ33)

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After Story... ページ33

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「すっっっごい良かったぁ…」

蓮「Aめっちゃ泣いてたもんね。笑」

「もーほんとに…あのラストはずるいでしょー…」

泣けると話題の映画を観に行った帰り。

感情移入しやすい私は、案の定、今も感動を引きずっている。

蓮「ははは、ティッシュいる？笑」

「うん、ありがと…」

蓮が差し出してくれたポケットティッシュを、ありがたく受け取る。

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あの日の不思議な出来事。

らうちゃんにメッセージを送ったら、速攻で電話がかかってきて。

ーーーーその運命のカレシとデートするのはいいけど、たまにはオレも構ってよ！

なんて言われて。

そんなんじゃないって何度も訂正してきたけど…

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蓮「それ、持つよ。」

彼が指をさすのは、私が持っている買い物袋。

「いいよいいよ！自分の荷物だし…」

蓮「いいから。」

と言うと、半ば強引に買い物袋を奪い取られて。

…お言葉に甘えることにした。

心臓が音を立て始める理由にも、さすがに気づいてしまっている。

蓮と、何度か会って仲良くなって。

最初はクールで無口な印象だったけど。

意外と天然で、少年のように無邪気に笑う一面があることも知った。

蓮「ねえ。」

「ん？」

蓮「この後、カフェでも寄っていこうよ。」

「いいねー！どこにする？」

蓮「ゆっくりできるところがいいな。Aと話したいこともあるんだ。」

「………うん、わかった。」

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雪降る夜が引き寄せた出逢いが、距離を縮めるまで。

あと、少し…かも？

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-fin-

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