3ヶ月後 −照 ページ10
最初の食事から3ヶ月。
新しい専属マネさん、かのことの仲はかなり深まった。
まず、俺が最初にかのこのことを疑ってたことが恥ずかしいと思うくらいに、かのこは仕事ができるし、俺らに媚も売ってこないし、弱音も見せない。
とにかく仕事バカだという印象。
しかも、随所随所から、俺らグループのことを真剣に考えていることがよくわかる。
最初に、食事前に俺を諭したことからも、そんなの当にわかっていたことだったけど。
かのこは俺らをあだ名で呼ぶけど、決して敬語は外さない。立場をわきまえるとかなんだかで。
他のスタッフさんとかは俺らに全然タメ語だからいいのに。
そして、出会ってから3ヶ月経ったが、未だに男装姿しか見たことがない。
どこまでも隙がないんだよな。
「あっ、ひーくん!」
「! かのこ!おつかれ」
みんな撮影中の誰もいない楽屋でかのこのことばかり考えていたら、開けっ放しだったドアから本人が顔を覗かせた。
今日もちっさいな。
「良かったです、楽屋にいてくれて」
「なに?なんかあった?」
首をかしげて尋ねると、かのこはおもむろに、持っていた紙袋から出したものを俺の目の前の机に置く。
「これ、さっき買い出し行った時に見つけまして」
「!!!!!」
なんと、目の前に置かれたのはリンツのチョコレートだった。
「マジで?!最近オープンしたとこの?!」
立ち上がって、興奮冷めやらぬ声でかのこに詰め寄ると、「あはは、そうです」と笑いながら俺を見上げた。
「さいっこう!マジでありがとう!」
なんか、かのこの日頃の頑張りとか思い返していたタイミングでのコレはやばくて。
よくわからない気持ちが溢れて、再び距離を詰めてかのこの小さい頭を俺の両手でわしゃわしゃすると、「大袈裟です!」とまた笑いながら俺の腕を軽く叩いた。
マジでちっちゃいな(何回目)、…にしてもうろたえないな。
俺が1人で盛り上がっているのが恥ずかしくなり、離れる。
「これぐらい当たり前のことですよ」
頭を散々撫でられても動じないかのこに何故か悔しくて、いつかそのポーカーフェイスを剥いでやりたいなと密かに思う俺だった。
………リンツのチョコレート、マジでうまかった。あれはエグい。
139人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽこ(プロフ) - まり姉さん» こーじはその後のページで、こーじは別行動→連絡が来て一緒にお昼ってことになってるかと思います〜〜! (2021年2月12日 0時) (レス) id: 9cd4f61944 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - mgは女の子のとこで、前のページでは舘様さっくんラウこーじが一緒にいるのに、舘様さっくんラウがタワレコに行ったとなってて、こーじが居ないですよ?? (2021年2月11日 18時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこ(プロフ) - まり姉さん» いつもいつもありがとうございます…!!!!訂正させていただきました!失礼しました! (2021年2月11日 14時) (レス) id: 9cd4f61944 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - やっぱり男の子のとこで1ヶ所名前変換出来てなくて、かのこってなってます (2021年2月11日 3時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこ(プロフ) - まり姉さん» わー!本当です!いつもチェックしてくださり、そしてご指摘ありがとうございます!(^O^) (2020年11月2日 1時) (レス) id: c1781a5b5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽこ | 作成日時:2020年9月24日 16時