彼等に夢みる

疑い ページ27

「お疲れ様でしたーっ！」
と、スタッフさんの声が響いて、無事に番組収録は終了した。


SixTONESさんもかなり目立っていたけど、負けないくらいにSnowManも爪痕を残せていたと思う。




はあーーーっ同行できて良かった！

満足感で頷いていると、





ギロと鋭い瞳のしょっぴーと目が合う。

お前わかってんだろうな？って顔してるんですけど。まったくわからないんですけど。


…逃げようかな、本気で。



残ってる仕事ありますかー？って聞きにいって逃げようと脳内で作戦を練っていると、



「あの…」



透き通るような声で呼びかけられて、後ろを振り向いた。





『えっ、松村さん！』


松「どうも、お疲れ様」


『あっいえ、ご挨拶遅れましてすみません！SnowManマネージャーの高地です』


松「本当にうちの高地と名前一緒なんだ」




松村さんとマネージャーとしてちゃんと話したことはあんまりない。
他のメンバーとはよく仲良くさせてもらってるけれど。

あははと笑いながら話すが、私は内心穏やかではない。


だって既に会っているから！

声とかめちゃくちゃ意識しないとバレる！

はじめましてを2回するってしんどい！まあなかなかすることないけどね！



松「あの、今日は…ちょっと聞きたいことがあって、さ」

『聞きたいこと…ですか？』


予想外の展開に、思わず首を傾げて、松村さんと向き合う形をとる。



すると彼越しにSnowManのみんなが見える。ええ…なんでみんなそんなブラックオーラなの…ラウちゃん瞳うるうるなの…なんで…。



とりあえず無視して松村さんの話を聞く。


松「あの、見当違いだったら申し訳ないんだけど、……お姉さんとかいない？」

『…？ いないですけど』

松「妹さんとかは」

『妹もいないです』


そう言うと、松村さんはガーンと効果音がつきそうな顔をした。

松「まあそりゃそうか…名字もちがうし」

『何ででしょうか…？』


シンプルに疑問に思って尋ねると、松村さんは片手で顔を覆い、もう片方の手の平を顔の前で振って「いやあのー大したことではないんだけどね」と少し早口に高めの声で言った。

ちょっと照れてる？



松「すごいそっくりな雰囲気の人がいたの、きみに」


『……えっ、』




理解して、あ、やばい、と思った瞬間






目『かのこくん遅い。行くよ』

『えっ、めめ！』


突然現れ、私の腕を引っ張るめめ。




目「…やっぱりこうなんじゃん」


そんな、彼の呟きは私には届かなかった。

予感 −蓮→←男です！

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