俺らの妹は血が繋がってないのでなんでもやりたい放題だよな【おそ松さん】

第34話 ページ35

チョロ松side




え、なにこれ、なんで一松の様子見に来たら結衣と一松が一緒に寝てんの、は？くそ羨ましいんですけど



胸に変なもやもやを抱えながら周りの兄弟より多少常識人な僕は結衣を起こさないよう一松を揺らした



｢一松、ちょっと起きてるんでしょ、狸寝入りやめて｣



｢なんでバレたの｣



｢一松明るいと寝れないじゃん、カーテン閉まってないのに寝れるはずない｣



｢…チッ｣



｢今舌打ちしたよね！？ほらこんなとこおそ松兄さんたちに見られたら卍固め決まるよ｣



｢分かってるよ、出るから｣



もそっと布団から出てきた一松は愛らしい猫を撫でるかのように結衣を撫でた
一松のこんな優しい笑顔見られるのはきっと結衣のおかげなんだろうな



｢何見てんの…行くよ｣



｢あ、うん｣



僕だけは兄妹でいようって、そう決めたのに
なんで一松と結衣の姿を見たらこんなにもやもやするんだよ



僕はふと、一松に『結衣のこと』と聞いていた
何言ってんだ！？別に気にしてないのに



｢…なに｣



｢あ、いや、結衣のこと…｣



結衣のこと、なんて聞こうとしてんだ、言葉に詰まった僕はその場で黙ってしまった



一松はそんな僕を気遣ってか口を開いた



｢俺も、おそ松兄さんたちと同じだから｣



そう言って先に降りていった




僕は…僕だけは…



｢結衣のお兄ちゃんだ｣





結衣の方に向かって、結衣に言い聞かせるように…いや、本当は自分にかもしれない

そんなことはどうでもいいんだ、ただ僕は普通に兄妹でいよう、何があっても、6つ子と妹のために

第35話→←第33話

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーキャラ

一松兄さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す