293話 『おそ松さん』の世界・10日目 ページ43
みゆきside
みゆき「ん…」
私は目を覚まし、布団の中で辺りを見回した。
いつもの部屋で寝ていたことに気付いたと同時に涙が流れた。
みゆき「パパ…。ママ…」
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カラ松side
カラ松「ん…」
俺は目を覚ました。
ゆっくり起き上がり、辺りを見回すと他の兄弟はぐっすりと眠っている。
≪大和!!≫
カラ松「みゆきちゃん…」
トド松が寝返りを打ち、俺の方を向いた。
トド松「みゆきちゃんがどうしたの〜?」
トド松は寝言を言っていた。
(なんだ、寝言か…。)
ふと、壁にかかっている時計を見ると6時を回っていた。
(着替えるか。)
俺は静かに布団を出た。
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みゆきside
私は着替えを終えて、部屋を出てトイレに向かっている。
(今日はトト子ちゃんが家に来るから、暗い顔してたらダメだよね…。よし!)
そう思いながら歩いていると台所に差し掛かった。
お母さん「困ったわ…」
(お母さん?)
私は台所に入り、お母さんの所に行った。
みゆき「おはよう。お母さん、どうしたの?」
お母さん「おはよう、みゆきちゃん。実はね、昨日買った乾燥わかめを全部出しちゃったのよ」
みゆき「えっ…?」
お母さん「これなんだけど…」
お母さんは大きなボウルに入っているわかめを見せてくれた。
みゆき「わっ、すごいね…」
(あっ、そうだ!)
みゆき「お母さん。昨日はレタスとコンソメスープの素を買ったよね?」
お母さん「え、ええ」
みゆき「スープ用のお皿にわかめとちぎったレタスを敷いて、お鍋に水とコンソメを入れて煮込んでレタススープにして食べようよ!」
お母さん「あら、いいわね」
みゆき「うん。あっ、トイレに行って来るね」
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カラ松side
俺は着替えを終えた。
トド松「ん〜…」
カラ松「あっ」
トド松をはじめ、他の兄弟が起きた。
カラ松以外「おはよ〜…」
カラ松「フッ…。グッドモーニングだぜ、ブラザー!!」
カラ松以外「……」
一松「…グッモニ」
カラ松「あ、ああ」
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no side
炊飯器が保温状態になっている中、松代はレタスを半分に切って芯を取って三角コーナーに入れたところである。
お母さん「え〜と…。スープ皿にわかめを入れて、ちぎったレタスを敷くのよね」
そこへ松造が台所に入って来た。
お父さん「母さん、手伝うよ」
松代は松造の声に気付き、振り向いた。
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作者名:よっちー | 作成日時:2017年6月12日 22時