275話 デカパンからの発明品 ページ25
みゆきside
みゆき「“善は急げ”？」
十四松「とにかく、みんなが部屋で待ってるから早く行こうよ！」
みゆき「う、うん…」
私達はおそ松達の部屋に向かうことにした。
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おそ松side
カラ松は俺達がいる所に昨日デカパンからもらった発明品が入った小さいトランクを持って来て、その場に置いた。
カラ松「これでオーケーだな」
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カラ松side
(デカパンからもらった発明品で、みゆきちゃんが元気になってくれれば…。俺は…。)
襖が開いたことに気付いた。
(あっ…。)
振り向いたら、みゆきちゃんとチョロ松と十四松がいた。
(みゆきちゃん…。)
チョロ松「みゆきさん。カラ松兄さんの近くに座ってもらっていいかな？」
みゆき「うん…」
みゆきちゃんが先に部屋に入って俺の近くに座り、追って十四松も入って俺達が座っている所に来て座った。
最後にチョロ松が入って襖を閉め、俺達が座っている所に来て座った。
カラ松「みゆきちゃん、大事な話があるんだ」
みゆき「えっ？」
俺は小さいトランクを開け、みゆきちゃんの目の前に錠剤が入っているビンと小さく折り畳んである取扱説明書を取り出して床に置いてからトランクを閉めた。
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みゆきside
私はカラ松が取り出した錠剤入りのビンを手に取った。
ラベルには『ユメデアエール』と書かれている。
みゆき「ユメデアエール…？」
私はユメデアエールを床に置き、取扱説明書を手に取って開いた。
みゆき「夜9時から11時の間に水なしで口の中で溶かして飲むこと。1日1回・1錠の服用…。次元を問わず、夢の中で会うことが可能…」
(だから、ユメデアエールなんだ…。)
みゆき「眠る前後と眠っている最中は夢の中で会いたい人のことを強く思うこと…」
カラ松「この薬を飲むと夢の中で、みゆきちゃんのパパとママ…。色々な人に会うことができるのだが、使ってみるかい？」
(あの薬を飲めば夢の中で、パパとママに会える…。だけど…。)
私は考え込んでしまった。
おそ松「みゆきちゃん。俺達も一緒に夢の中に行ってもいいかな？」
みゆき「え…？」
誰かが襖をノックした。
おそ松「は〜い」
お母さん「入ってもいいかしら？」
襖越しからお母さんの声が聞こえた。
おそ松「どうぞ〜」
お母さんが襖を開けたら、お父さんも一緒にいた。
みゆき「お父さん、お母さん…」
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作者名：よっちー | 作成日時：2017年6月12日 22時
