21話 「中村悠一さん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」 ページ21
みゆきside
私は息を切らしながら、愛ちゃん達の所にたどり着いた。
弥生「みゆきちゃん、大丈夫?」
みゆき「う、うん。大丈夫」
私は顔を上げた。
愛「あっ、かわいい!」
愛ちゃんの一言を皮切りにみんなも「かわいい」と言ってくれた。
みゆき「あっ…。ありがとう!」
私は照れながら答えた。
みゆき「わっ!」
私は後ろから来た誰かにぶつかった。
?「ごめんなさい!大丈夫ですか?」
みゆき「は、はい。大丈夫…」
私はそう答えながら振り返ると、帽子を被っていてマスクをしている一人の男性がいた。
その男性の声は聞き覚えがあった。
(えっ…。えええっ!?)
みゆき「な…。中村悠一さん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
---------------
no side
みゆきの声に反応した通行人達は立ち止まり、周りを見た。
男性「今、“なかむらゆういち”って…」
女性「声優の“ゆうきゃん”!?」
通行人達が騒ぎ始めた。
綾「あっ!うちのお兄ちゃんと中村悠一さん、似てるから見間違えたんだよね」
みゆき「あ、うん…」
愛「お腹すいちゃったし、みんなで一緒にお昼食べよ〜」
綾は駅前にあるクローバーカフェのドアを開け、みゆき達を先に通してからドアを閉めて入って行った。
男性「なんだ、人違いか」
女性「え〜っ…」
通行人達はその場を去って行った。
---------------
みゆきside
私達とクローバーカフェに入った男性はマスクを下にずらした。
?「先ほどはありがとうございました。声優の中村悠一です」
(本当に中村悠一さんご本人でしたか〜!!)
みゆき「ご、ごめんなさい!外で大きな声を出して…」
中村「いいえ。考え事をしながら歩いていた俺が悪いんです」
みゆき「考え事?」
中村さんはズボンのポケットからスマートフォンを取り出し、画面を見てからズボンのポケットに入れた。
中村「俺、注文して来ますね」
みゆき「は、はい!」
そう言って、中村さんは席を離れた。
(あれ?みんなは…?)
周りを見渡すと、みなみちゃんと弥生ちゃんが左奥の席を確保しているのが見えた。
沙織ちゃん達が財布を持って私の所にやって来た。
愛「みゆきちゃ〜ん。念願の“ゆうきゃん”に会えてよかったね」
(ドキッ!)
綾「ちょっと、ご本人がいらっしゃるのにそれはまずいでしょ」
愛「綾だって普段から“ゆうきゃん”って呼んでるじゃん」
綾「うっ…」
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yf0520tkym373ng(プロフ) - ティアリストさん» 今更の返信で申し訳ありません…。(泣)暗い内容の長編書きつつ、こっちも時々書いて…なので数日に1回しか書いていない状態です。それでもよければ、よろしくお願いいたします。 (2017年2月13日 22時) (レス) id: 2a91cf391d (このIDを非表示/違反報告)
ティアリスト(プロフ) - 小説を書いていると聞いてお邪魔しました。ストレスチャートの作者です。とても素敵なタイトルの小説で・・・家に帰ったらゆっくり読んでみます。頑張ってください (2017年2月2日 11時) (レス) id: 38e65c6bf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よっちー | 作成日時:2016年12月21日 15時