中村みゆきストーリー 〜私、助けられたんです。〜

3話　キング・オブ・エジプト ページ3

みゆきside

私と大和は真ん中の席に座っている。
客席から見て、私の右側に大和がいる。
Kis-My-Ft2の玉森裕太くん目当てで観に来ているのか、女性客が多い。
私も大和も中村悠一さん目当てで観に来ているので、人のことは言えない。
大和はコンビニで買ったペットボトルの水を2本出し、そのうちの1本を渡してくれた。

大和「はい」
みゆき「ありがとう」

私はペットボトルの水を受け取った。
ちなみに映画館でも販売されているペットボトルの水だ。
受け取った水を右側のドリンクホルダーに置いた。

みゆき「ごめん、トイレ行って来る。大和の分のパンフレットも一緒に買ったよ」
大和「お〜、ありがとう！」

私はバッグを持ってトイレに向かった。

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大和side

(みゆき…。高校時代と比べたら、だいぶ明るくなって来たよな。)

俺はペットボトルの水を開けて飲んだ。

大和「はぁ…」

ペットボトルのキャップを閉めて、右側のドリンクホルダーに置いた。
俺は以前、この映画館に来た時にみゆきともらったAD-LIVE2016のリーフレットを取り出して見ている。

大和「2016年9月25日(日)昼公演13:00…だもんな」

少し早いけど、その日の午前中に行けばグッズは確実に買えると思う。
もうすぐ映画が始まるようなので、辺りを見回したらみゆきの姿が見えた。

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みゆきside

みゆき「すみません、通してください」

席に座っている人達に声をかけながら自分の席に戻った。

大和「もうすぐ始まるよ」
みゆき「う、うん…」

私はバッグに入っている携帯電話を取り出して電源を切って、バッグに戻した。
大和は操作していたスマートフォンの電源を切って、ズボンのポケットに入れた。
周りが暗くなり、上映時間になった。

(あ〜…。中村さん、どの辺りで出るのかな〜…。)

中村さんの声が聞けるのを心待ちにしながら、他の映画の予告を観ている。

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大和side

ようやく本編が始まった。
みゆきも俺も、ゆうきゃんの大ファンだ。
みゆきが今日という日をどれだけ楽しみにしていたのか、よくわかるくらいの嬉しさが伝わって来る。
ゆうきゃん演じるキャラクターが登場した。

(お〜！ゆうきゃん、キター！！マジ、イケボだなぁ〜！！)

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みゆきside

(わ〜、中村さんだぁ〜！)

この映画が公開される前からノートパソコンで日本語吹替版の予告編や豪華声優陣編を観ていたが、映画館で聞くと迫力があって心に響く。

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