58話 パパとママとみゆき ページ8
みゆきside
十四松「父さん。明日、病院についてっていいかな？カラ松兄さんの荷物持つよ！」
お父さん「ああ、構わんよ」
十四松「わーい！父さん、ありがと〜！」
十四松とお父さんの様子を見ていたら、涙が出て来た。
(や、やだ…。こんなところで涙なんて…！)
---------------
トド松side
一松「…ん？」
トド松「みゆきちゃん…」
一松兄さんと僕は、みゆきちゃんが泣いていることに気付いた。
トド松「みゆきちゃん、ちょっと話そうか」
みゆき「うん」
一松「……」
僕とみゆきちゃんは、みゆきちゃんがいつも寝ている部屋に行った。
僕は部屋の襖を開けて、先にみゆきちゃんに入ってもらった。
トド松「先に入って」
みゆき「ありがとう…」
みゆきちゃんに先に入ってもらって、僕は襖を閉めた。
僕とみゆきちゃんは隣り合って床に座った。
トド松「お父さんとお母さんに会いたくなった？」
みゆき「うん…」
トド松「みゆきちゃんって、家族と暮らしているんじゃないの？」
みゆき「ううん。大学入学を機に上京して来たから出身は北海道なの」
トド松「北海道かぁ…。遠いんだね。授業参観とか運動会には来てたの？」
みゆき「運動会にはパパとママ、授業参観や進路相談にはママが来てくれたよ。私がパパとママと一緒にいられるのは私の誕生日の時と有休を取ってくれた時くらいかな…」
みゆきちゃんはまた泣いてしまった。
みゆき「さっき…。十四松とお父さんを見ていたらすごく羨ましくて…。パパやママに相談したくても、帰りが遅かったり色々あって相談できなかったの…」
トド松「そっか…。気付いてあげられなくて、ごめんね…。でもさ、みゆきちゃんが小さい頃に風邪をひいてもお父さんやお母さんが心配して看病してくれなかったわけじゃないよね？全然甘えられなかったわけじゃないよね？」
みゆき「えっ…」
---------------
no side(みゆき5歳・回想)
みゆきの父親・大地〈だいち〉と母親・泉〈いずみ〉が、みゆきの風邪の看病をしている。
みゆき「パパ…。ママ…」
みゆきは咳をした。
ママ「大丈夫？みゆき…」
パパ「みゆき…。今度の休みの日、パパとママとみゆきの3人で遊園地に行かないか？」
みゆき「ゆうえんち…？いけるの？」
ママ「遊園地の他に行きたい所はある？」
みゆき「レストランで…。おこさまランチたべたい…」
パパ「わかった」
みゆき「パパ、ママ。やくそくね」
みゆきは安心して、そのまま眠った。
59話 小さい頃の思い出→←57話 「紛らわしいこと言うなよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よっちー | 作成日時：2016年9月14日 19時
