86話 「松野家にようこそ！！」 ページ36
みゆきside
おそ松は台所に戻った。
おそ松がおかずを置いてくれた所に座ったら、私だけでなくみんなの分の箸も出ていた。
パーティーの時と同じ、おそ松とカラ松の隣に座ることになった。
トド松は食卓に来て、お盆に味噌汁2つを載せて配っている。
みゆき「なんか、私が初めてここに来た時みたいだね」
トド松「そうだね。これ、みゆきちゃんの分」
トド松は私の所に味噌汁を置いた。
みんなはおかずがのったお皿、おにぎり、お稲荷さんがのっていたお皿、味噌汁をテーブルの上に置いた。
おかずなどを配り終えたみんなはそれぞれ自分の席に座った。
おそ松「みゆきちゃん、今更なんだけどさ…」
六つ子「松野家にようこそ！！」
みゆき「えっ…？」
涙が出て来た。
おそ松「ほら、すぐ泣くんだから〜…」
みゆき「だって〜…」
カラ松「みゆきちゃん」
カラ松はティッシュの箱を取って、渡してくれた。
みゆき「あ、ありがとう…」
私はティッシュの箱を受け取った。
ティッシュを1枚取って、涙を拭いた。
おそ松「みゆきちゃん、つらかったかもしれないけど…。大和くんのこと、話してくれてありがとね」
みゆき「ううん。本当なら私から話さないといけなかったのに、話せなくてごめんね…」
一松「…そんなことないよ」
みゆき「本当はミニアルバムの中に大和の手紙が入ってることを知ってたけど、何が書いてあるのか怖くて読めなかったの…」
一松「…そっか…」
おそ松「じゃあ、みんな！食べるか〜！！」
六つ子「いただきまーす！！」
みんなはご飯を食べ始めた。
私は使ったティッシュをゴミ箱に捨てた。
みゆき「いただきます」
私は味噌汁を一口飲んで、お椀を置いた。
十四松「唐揚げおいしいね〜！カラ松兄さん！」
カラ松「あ、ああ…」
チョロ松「…って、ダジャレかよ！十四松！！」
みゆき「うふっ、あははっ！」
私は思わず笑ってしまった。
六つ子「……」
みゆき「えっ、何？」
おそ松「いや、みゆきちゃんって毎日泣いてるイメージしかないからさ。俺らにはちょっと笑うようになったけど、声を出して笑うってなかったじゃん」
みゆき「そ、そうだね…」
確かにこの世界に来てから、泣かない日なんて一度もなかった。
おそ松の言う通り、毎日泣いている…。
十四松「みゆきちゃん！」
私は唐揚げを食べようとしていた。
みゆき「は、はい！」
十四松「僕達は、みゆきちゃんのことをいじめたりしないよ」
一松は明らかにカラ松を見て、睨んでいる。
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作者名：よっちー | 作成日時：2016年9月14日 19時
