85話 過去と現在 ページ35
みゆきside
私はお父さんとお母さんにミニアルバムを見せてから部屋に戻って来た。
大雨が止んだようだ。
少し早いけど、布団を敷くことにした。
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トド松side
トド松「じゃあ、明日の朝9時に家に迎えに来てね」
僕は電話を切った。
トド松「オッケー!」
おそ松「うおっ、マジ!?」
カラ松「フッ。交渉成立か」
チョロ松「なんか、緊張して来たよ…」
一松「…みゆきちゃん、喜んでくれるかな」
十四松「喜んでくれるよ!!」
今度こそ、元気になってほしい。
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みゆきside(回想1)
高校入学から1ヶ月以上が経った。
クラスで一人も友達がいない中、神楽大和という男子だけは私によく話しかけて来る。
大和「中村。今日も一人で帰るの?」
みゆき「そ、そうだよ!急いでるの!!」
私は急いで帰ろうとした。
大和「じゃあさ」
大和は私の手を握った。
みゆき「え…。いや!ちょっと…!」
大和は私の手を引き、一緒に走りながら教室を出た。
大和は私に話しかけて来た。
大和「…で、どこ行くの?」
みゆき「スーパーだよ。家に帰ったら、晩ご飯の支度をするの」
大和「へ〜。中村って、結構いい子なんだな。気に入ったよ!」
みゆき「えっ?」
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みゆきside(回想2)
私と大和は買い物を済ませて、スーパーを出て歩いている。
みゆき「神楽くん。卵も無事買えたし、ありがとう」
大和「……」
みゆき「神楽くん?」
大和「みゆき」
みゆき「えっ…」
大和「明日、学校で会おうな!俺のこと、大和って呼び捨てでいいから」
大和は私から少し離れて帰ろうとした。
みゆき「大和!!」
大和は振り返って、笑顔で私に手を振ってくれた。
みゆき「また明日ね〜!」
私も笑顔で大和に手を振った。
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みゆきside
みゆき「ん…」
私は布団の上で目を覚まし、起き上がって食卓に向かった。
空は暗くなっていた。
台所に行ったら、みんながお母さんの手伝いをしていた。
(あっ…。)
前にどこかで見たことがあるような光景だった。
お母さん「みゆきちゃん。おかず温めるだけだから、座ってていいのよ」
みゆき「えっ、でも…」
おそ松「はい、みゆきちゃん。座って、座って」
おそ松はパーティーで残ったおかずを両手に持っていて、テーブルの上に置いた。
1つは私の分で、もう1つはおそ松の分。
ちなみにおかずは唐揚げ、ポテトサラダ。
おそ松「はい、みゆきちゃんの分ね。…で、これは俺の分」
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作者名:よっちー | 作成日時:2016年9月14日 19時