81話 プロポーズ ページ31
no side
おそ松達が座っていく中、カラ松はみゆきの所に来てしゃがんでブーケを渡した。
カラ松「みゆきちゃん。このブーケあげるよ」
みゆき「えっ、いいの?」
カラ松「ああ」
みゆきはブーケを受け取った。
みゆき「ありがとう」
カラ松はみゆきの近くに座って襖を閉めた。
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チョロ松side
チョロ松「みゆきさん。大和くんからの手紙、読んでもいいかな?」
みゆき「うん…」
〔大和からの手紙の内容〕
(1枚目)
中村みゆき様。
突然の手紙で驚いたと思う。
高校1年生の夏休み前の終業式の日に俺と男友達が話をしている最中に、みゆきが教室に入ろうとしたのが見えたんだ。
俺が「は〜あ…。明日からやっと夏休みだよ…」って言った途端、あいつらはみゆきの悪口を言い出した。
気付いた時には、みゆきはいなくなっていた。
このことで、みゆきを傷つけてしまって本当に悪かった。
みゆきを悪く言うあいつらがどうしても許せなくて本気で怒ったんだ。
「俺はみゆきのことを傷つける奴は許さない」って言ったら、みゆきの悪口を二度と言わないことを約束してくれたんだ。
そのことがショックだったのか、夏休み明けにみゆきに会ったら肩まで伸ばしていた髪の毛を切ってしまっていて内心ショックだった。
でもショートも似合っていて、かわいいと思った。
(2枚目)
その日から卒業するまで、みゆきとは行事以外での会話は一切しなくなってずっと苦しかった。
それは、みゆきも同じだったと思う。
入学して、初めてみゆきと会った時から友達になりたくて俺からいっぱい話しかけた。
でも、みゆきはなかなか心を開いてくれなかった。
ある日みゆきの口から「小・中学校の時に男子数人にいじめられて苦手になった」ということを聞いてから、「みゆきを受け入れたい」「どんなことがあっても守っていきたい」と思うようになったんだ。
みゆきと仲良くなった頃、一緒に遊びに行きたくて誘っても「用事がある」と毎回断られてしまうのも結構なダメージなんだぞ!?(笑)
他の子にみゆきのことを聞いたら「アニメと特撮ヒーロー、声優が好き」とかわいい部分があって安心した。
俺と似たような趣味があるのが一番驚きだったと同時に嬉しかった。
もしアニメのイベントがあれば一緒に行って、楽しみたいと思っている。
俺もみゆきも不器用なところがあるけど、玉砕覚悟で言わせてもらう。
「俺はみゆきのことが好きです。結婚してください」
2016.3.1 神楽大和
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作者名:よっちー | 作成日時:2016年9月14日 19時