絆-おそ松さんの世界にトリップ-パート2 (ページ19)

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69話　それぞれの家庭の味ページ19

みゆきside

みゆき「あ、ありがとう…」
一松「…もう、無理しないでね。はい」

一松は2個重なっているボウルを渡してくれた。

みゆき「ありがとう！」
一松「…ど、どういたしまして…」

一松は明らかに照れていた。
そこへトド松がスマートフォンを片手にやって来た。

トド松「今、カラ松兄さんからメールが来たよ。病院出たってさ」
お母さん「あら、もう？」
一松「…チッ」
みゆき「一松～…」
一松「…早く作ろう」
みゆき「うん！」

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カラ松side

俺達は病院を出て、タクシーに乗って家に向かっている。
父さんは助手席、俺は後部座席の真ん中、右におそ松、左に十四松が座っている。

十四松「みゆきちゃんが作る卵焼き、楽しみだな～…！この前食べた時、すっごくおいしかったんだよ～！！」
カラ松「え？」
おそ松「ああ、お前が入院した日の晩ご飯に何食べようか迷ってたんだ」
十四松「そしたら冷蔵庫に卵があったから、僕と一松兄さんがみゆきちゃんに“卵焼き作って”って、お願いして作ってもらったんだ。それがすごくおいしかったんだ！」
カラ松「そ、そうか…」
おそ松「でも、母さんが作る味とはちょっと違うんだよなぁ…」
十四松「僕も違うと思ったけど、おいしかったよ！」
お父さん「父さんもみゆきちゃんの卵焼き、楽しみだよ」
カラ松「えっ、みゆきちゃんの卵焼きを食べたことがあるのは兄貴達だけなのか？」
十四松「そうだよ～！みゆきちゃんが作る卵焼きを今日初めて食べるのは父さんと母さんとカラ松兄さんだよ～！！」
カラ松「え…。えーっ！？」

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みゆきside

一松「…みゆきちゃん、卵割って混ぜたよ」
みゆき「ありがとう！これにね、砂糖の他に塩を少し入れて混ぜるの」

私は一松から卵が入ったボウルを受け取り、塩を少し入れて混ぜた。

一松「…他にどんな卵焼きを作るの？」
みゆき「お母さんが切ったネギを入れるの」

私は冷蔵庫からタッパーに入っているネギを出した。

みゆき「お母さん、ネギ使うよ～！」
お母さん「いいわよ」
一松「…このネギ、今朝の味噌汁に入ってたやつ？」
みゆき「うん！」
一松「…みゆきちゃんのママってすごいね。栄養のことをちゃんと考えてる…」
みゆき「え、だって私のママは…」
お母さん「チョロ松！トド松！唐揚げ持ってってくれる？」

お母さんは食卓で準備をしているチョロ松とトド松に声をかけた。

チョロ松＆トド松「は～い！」

チョロ松とトド松が台所に入って来た。