62話 カラ松が見ていた悪夢 ページ12
みゆきside
みゆき「お米、いっぱい研いだの？」
お母さん「ええ。明日の朝と昼前にも炊かないと間に合わないわね。少し多めに作った方がいいと思ったの。みゆきちゃんはおにぎりを三角に握れる？」
みゆき「ううん。ママはおにぎりを三角に握れるけど、私は丸型にしか握れないの…」
お母さん「別にいいのよ。みゆきちゃんが作ったってわかるとみんな食べてくれるかもしれないわよ」
みゆき「そ、そうかな…。お母さんは三角に握れるの？」
お母さん「ええ。あの子達が小さい頃からずっと三角おにぎりよ。丸いおにぎりだっていいと思うわよ」
(そういえば、チョロ松が…。)
≪僕達はみゆきさんが作った物を食べたいんだ。どんな物でも一生懸命作ってくれたんだって、みんなわかってるから…≫
みゆき「……」
お母さん「みゆきちゃん、もう休んでいいわよ。お父さんがお風呂から上がったら、お母さんもお風呂に入るから」
みゆき「うん、わかった。おやすみなさい」
私は部屋に戻った。
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カラ松side
カラ松「眠れない…」
夕方、父さんが見舞いに来てさんざん泣きじゃくってそのまま眠ってしまった…。
再び目を閉じてみた。
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カラ松side(夢の中)
俺は、パジャマ姿ではりつけ状態になっていた。
カラ松「誰か助けてくれ！」
おそ松と弟達は部屋の窓から俺を覗き込んでいた。
おそ松「うるさいんだよ！！」
おそ松と弟達は俺に物を投げつけようとした。
謎の女性「やめて！！カラ松を傷つけないで！！」
その女性は俺をかばおうとしていた。
おそ松達の手が止まった。
カラ松「き、君は…？」
謎の女性「今、助けてあげる！」
俺はその女性に縄をほどいてもらい、地面に降りた。
カラ松「ありがとう。助かった…」
その女性は俺に抱きついて来た。
カラ松「えっ…！？」
みゆき「よかった…。カラ松…！」
カラ松「え…。みゆきちゃん！？」
みゆき「無事で…よかった…！」
謎の女性…いや。
みゆきちゃんは涙を流していた。
カラ松「泣くなよ…。みゆきちゃん…」
みゆき「だって…。カラ松に…。こんなひどいことするんだもん…」
一松「……」
おそ松達「ごめんなさい…」
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カラ松side
俺はそっと目を覚ました。
(ん…。)
毎晩見ていた夢はおそ松達に物を投げられるところだった。
夢の中で助けてくれた女性がみゆきちゃんだとわかり、再び眠りについた。
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作者名：よっちー | 作成日時：2016年9月14日 19時
