61話 「一緒にいられること」 ページ11
トド松side
チョロ松以外「ご馳走様でした〜」
僕達は食器を片付けて流し台に持って行った。
お母さん「あんた達、明日は早く起きてね。お迎え組と残留組、どっちもよ」
おそ松達「は〜い！」
母さんの言う『お迎え組』はカラ松兄さんを迎えに行く父さんとおそ松兄さんと十四松兄さんで、『残留組』は家に残る母さんとみゆきちゃんとチョロ松兄さんと一松兄さんと僕のことだと思う。
十四松「布団敷いて来るね〜」
十四松兄さんは布団を敷きに2階に行き、父さんは立ち上がってどこかに行った。
おそ松「父さん？」
お母さん「たぶん、カメラを探しに行ったのよ」
チョロ松「ああ、明日はカラ松兄さんの退院パーティーだもんね」
お母さん「それで、みゆきちゃんがいつ元の世界に帰ってもいいように心に残る思い出を作ってあげたいの」
一松「…そうだよね。2階に行って来る。母さん、おやすみ」
お母さん「おやすみ…」
一松兄さんは2階に行った。
トド松「僕達も、もう寝ようよ。母さん、おやすみ」
お母さん「おやすみ」
僕達は一松兄さんの後を追った。
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一松side
僕はソファーの上で体育座りをしている。
みゆきちゃんがいつか元の世界に戻ってしまうのはわかっている。
好きな人もいるっていうし、みゆきちゃんはきっとその人に会いたいんだと思う。
僕が一番怖いのは…。
十四松「一松兄さん、大丈夫？」
一松「…う、うん…」
そこへ、おそ松兄さん達が部屋に入って来た。
おそ松「一松…。大丈夫か？」
一松「…うん。みゆきちゃん、元の世界に帰っちゃったら僕達のことを忘れちゃうのかな…」
チョロ松「い、いや…。それは…」
おそ松「そんなこと、誰にもわかんねーよ…。だから、元の世界に戻るまではみゆきちゃんと一緒にいられることを楽しめばいいんだよ」
おそ松兄さんは笑顔で答えた。
一松「…そうだね」
僕はちょっとだけ安心した。
トド松「じゃあ、そろそろ寝ようか。明日はみんな早く起きないといけないし」
十四松「そうだね〜！」
トド松「じゃあ、電気消すよ〜」
僕は電気を消した。
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みゆきside
私はお風呂から上がって来て、台所にいるお父さんに声をかけた。
みゆき「お父さん、お風呂いいよ」
お父さん「おお、すまんな。じゃあ、入って来る」
お父さんはお風呂場に向かった。
お母さん「明日は早起きしてほしいんだけど、いいかしら？」
みゆき「うん、大丈夫だよ」
私は炊飯器をちらっと見た。
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作者名：よっちー | 作成日時：2016年9月14日 19時
