ポムフィオーレにいるお兄さん2

78話 ページ28

『えっ、』


起きると、何故か私はベッドにいた。


そしてサイドテーブルには置き手紙があった。


『えっと、「ありがとう。」…いや短いね。』


この字は多分リリアくんの字だね。


ベッドに運んでくれたのはマレウスくんかな？


リリアくんの身長だと、私を持ち上げられないと思う。


無事に帰れてるといいな。


パジャマのボタンを外しながら、そう考える。




『やあおはよう。』


制服に着替え、食堂に行くため寮の入り口でルークとヴィルとエペルくんを待っていた。


私が1番最初に来たんだけど、次にエペルくんが来た。


「おはようございます。」


癖毛のエペルくんだけど、今日は少しだけ寝癖が目立っているね。


「僕の髪の毛がどうかしましたか？」


気付いていないんだね。


『寝癖が目立っているよ。ヴィルが来る前に少し直そうか。』


予定時間より10分ほど早く来てしまったから大丈夫だろう。


エペルくんの腕を引いて化粧室に入る。

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