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隆二と登坂くん、気持ち悪いぐらいに仲良いの。

学生の時からいつも一緒にいるし、勤め始めてからは部署は違うけど、お昼は一緒でしょ。
隆二が外回りの時は別だけど



『あんた達、付き合ってんの?』




『ストレートですから。俺ら』




『ふーん』




聞いといてなんだよ!って怒ってる隆二と、笑ってる登坂くん。
全然違うタイプだから仲良しなのかも……




『あ……隆二、今日の飲み会行くだろ?』




『あー、うん。会費要らねぇからって誘われた』




『え?何それ?私も行きたいっ!』





会費を払わなくていい飲み会なら私も誘ってよ!




『お前はダメ!ぜってぇダメ!』




『えー!じゃあ登坂くんに連れてってもらう。
ね?いいでしょ?』




登坂くんは困ったように苦笑いして、一瞬隆二を見てから言ったんだ。




『今日のはムリだわ(笑)合コンだし』




え?




『そ、そうなんだ……楽しんでおいでね』




合コン……




いいよなぁ
もうそんなのに誘ってくれる人いないもん(泣)




なんかテンション下がっちゃった





『私、先に戻るね。』




おいっ!てご飯をかき込み出した隆二を一瞥してお店を出た。




いいよなぁ
お洒落なお店で、若ーい女の子に挟まれるんでしょ?
私を連れてくるのは……


振り返ってため息


美味しいけど、大将もおかみさんもイイ人だけど……
オンボロの定食屋だもんね。




お昼からは周りをシャットアウトしてお仕事に専念。
理由は拗ねてるからじゃなくて、部署に戻って早々、小林部長に 納期大丈夫?って言われたから。




『はぁーーー』




『でっけぇため息つくなよ(笑)』




『合コンでテンション上がってる人には分かんないわよ』




クスッと笑った登坂くんが私の頭に手を置いた




『合コン行って欲しくないんだろ?
俺?隆二?』




『そんなんじゃねぇーよバカ!』

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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