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ある日の帰り、たまたま一緒ぐらいに終わった登坂くんとエレベーターに乗ってたの。



3階の営業部から怒りMAXの隆二が乗ってきて、咄嗟に身構えた。

登坂くんが私を見てからクスクス笑ってんの。




『どした?』




『今から得意先!ったく』




1階に着いたら、小走りで出ていく隆二の背中を見送った。




『良かったー!一杯奢れって言われるかと思った』



『よく言うわ(笑)なんだかんだで仲良しじゃん?』



『登坂くんは知らないだけだよ。いいように使われてるだけだもん』



『ふふ(笑)そうなの?どっか寄ってく?』



二人でよく行く居酒屋方面へ足を向けようとしたら、手首を掴まれた。



『たまには違うとこ行こうぜ。さすがに飽きたわ(笑)』



それもそうだなって、登坂くんに連れられるがまま着いた一軒の小料理屋




『なんか高そうじゃない?お給料日前なんですけど』



『そんな高くねぇし、おまえが給料日前なら俺もそうだから(笑)』



そりゃそうだ



カウンターの隅っこに座って、とりあえずビールで乾杯。



『で?』



いや、で?っていきなり言われても……
言いたい事は山ほどある!



『毎朝勝手にうちの前で待ってて、ピンポン連打だし、この前なんてまだ靴履いてないのに外に引っ張り出されそうになったんだよ。ほんと勘弁して欲しい』




『じゃあ、そう言えばいいじゃん』




『言ってるよ!言ってるのにやめないの!』




『心配なんだろ……Aが…』



そんなわけないと思うけど……?



『お前って見てて危なっかしいんだよ。
俺もそう。昔、付き合ってる時も今だって……』




は?

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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