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『俺ん家でいいんだって!』





『だって、お母さんに声かけないと後がめんどくさいって!』




お隣同士の実家の前で、どっちの家のインターホンを鳴らすかでもめてます。




『大丈夫だっつってんだろ!』




強引に私の手首を持った隆二が、今市家のインターホンを鳴らした。




『おかえりなさい。あなた達、家の前で喧嘩しないでよ〜』




隆二のお母さんが苦笑いで玄関を開けてくれた。




『お久しぶりです…』




『まぁー!Aちゃん、すっかり綺麗になって…
ちょっとー、真祐美ちゃん、Aちゃんこんなに綺麗になってたのー?』



ま、ま、真祐美ちゃん?


玄関の奥に向かって声をかけている隆二ママの背中をこれでもかってぐらい見つめた。



私のお母さん→真祐美ちゃん




『えー?そんなことないって!って隆二君イケメン!』




いやいや、お母さん
娘は?
おかえりなさいは?

ていうか、何故 ここにいる。




『俺が週末、Aと帰るっつったら、お袋がお前のかぁちゃん呼んどくって』





じゃあ最初から言ってよ。
お母さんだって、帰るよって言った時に教えてくれてもいいじゃん。




なんだか楽しそうな3人に続いて、ムスッとして今市家のリビングに入った。





『まぁでも、やっとねー』




『ほんと、隆二くんごめんなさいねー』




『いえいえ、楽しかったっすよ』





は?





相変わらず楽しそうな3人と、全然話についていけてない私





『で?いつ?』




『そうそう!いつ?』




『いつにする?』





3人が一斉に私を見た。






いつ?






『なにが?』





は?
3人が仲良くフリーズしてる。





『もうほんとごめんなさいね隆二くん』





『え?あ…はい。大丈夫っすよ』




『Aちゃん、相変わらずねー(笑)』





全然わかんないんですけど…

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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