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電車の中ではお互いに無言
窓ガラス越しに見てるだけ



さっき歩いてる時に思い出したの

路チューしてたこと


まさか、電車の中で聞く事じゃないから、電車を降りてマンションに戻る道
少しだけ前を歩く隆二に聞いてみる。



『ねぇ……』




『なに?』




『この前、路チューしてたじゃん。なんで?』




『なんで?って……』




隆二はピタッと立ち止まって振り返った。




『気分悪いっつーから付いていったら、いきなりされたんだよ』




あり得る?


疑いの眼差しを向ける私に、隆二は苦笑いしてる。



『じゃあ、なんで朝帰りしたの?』




『お前が臣と帰ったから』



うっそだー



『1人でビジネス泊まったんだよ!』




『またまた……(苦笑)』




『ほんとだよ!お前が臣にヤられてる時にっ!』




『え?登坂くんが言ったの?』




『お前の事なんか見てりゃわかるわ!』




マジ?




『ずっとお前見てたんだよ』




『彼女いたことあるくせに』




『それは……お前が気にしてくれるかなぁって…』




『さいってー』




話ながら歩いてるうちに、私のマンションまで帰ってきた。



『じゃあね』



エントランスに入ろうとする私の手首を掴んだ。




『なぁ、上がってい?』




『……シないよ?』




『あのなぁ……』




『冗談じゃん!いいよ』




私も久しぶりに隆二と話したい。



ちょっと意識しちゃうけどね。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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