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登坂くんが隆二のジャージを着て戻ってきて、交替で私がお風呂へ



いつもと少し様子の違う登坂くんに戸惑いを感じるけど、長年の付き合いでイイ人だって知ってるし……
私があんな話しちゃったからだなって反省してお風呂から上がった。



リビングに戻ると、ぼーっとテレビを見てる登坂くん
いつもスかしてて、隙がない感じなのに、ちょっとレアだなって(笑)



『何笑ってんの?(笑)』




『えー?登坂くんがぼーっとした顔してるとこ初めて見たかも(笑)』




なんにも考えずに、登坂くんの足元に座った。



『こっち来りゃいいじゃん』



『だって……』



『なに?意識してんの?(笑)』



『べ、別に し、してないわよ!』




負けず嫌いの性格を逆手に取られた瞬間だった。

勢いに任せて隣に腰かけたけど、思ってた以上に近くて、不自然に前を見る。



『相当意識してんじゃん(笑)』




『し、してないって!』



『しろよ』



『え?』




びっくりして登坂くんを見たら、まっすぐ私を見つめてた。



『……A』



『………………な、に?』



『俺の好きなやつ、教えてやろっか?』




私は黙ったまま登坂くんを見てた。




『初めて会った時から好きだったよ。お前が…ずっと好きだ』




『え?だって……』




『別れた理由?』




私が頷くと、登坂くんはちょっと視線を外して言ったの



『今は教えない』




『…………………………』




登坂くんの整った顔がゆっくりと近付いてきて、ほんとは胸を押すか、顔を背けるかしなきゃいけないのに、なんでだろう 私はゆっくり瞼を閉じていた。





『いいの?しちゃうよ?』




唇が触れそうな距離で甘い声が囁く。


それでも何も言えなくて


私の唇に登坂くんの唇が触れた。


触れるだけのキスから、少しずつ深くなっていく。



『…………ん……』




『もう止めらんねぇからな』




頷く前に抱えられてベッドに運ばれた。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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