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今日のお昼、どうすんだろ




心配してたけど、隆二は外回りで、登坂くんは他の同期達と社食に行ったから、一人で優雅にランチしよう(社食だけど笑)と思ってたら、杏ちゃんに掴まった。



『先輩!先輩!』




だから ! 多いっつーの。




『杏ちゃんは1日中元気だねぇ』




『そんな事より!今朝の喧嘩の原因知ってます?』




『ううん 知らない』




興味ない。どうせくだらない喧嘩でしょ




『一部始終を見てた子によると、女の取り合いだったみたいです!』




女の取り合い?




『へぇー』




そう答えて、少し離れた席に座っている登坂くんを見た。



片想いしてんじゃなかったの?
やっぱり妄想?



『取り合わなくても、あの二人ならいくらでも寄ってくるのにね』




『でね、先輩、仲良いでしょ?どうなんですか?実際!もしかしたら先輩の事かもって、皆言ってて…』




『それはない!隆二とは中学から一緒ってだけだし、登坂くんは隆二が仲良くしてるから流れで仲良くなっただけだから』




『ですよねー』




おい!
ですよねーってなんだよ(苦笑)


ほんとにそうだけど。

隆二はあんなだけど、昔 Aちゃんと仲良くしてあげるのよって言った、おばさんの一言を忠実に守ってるだけだし
登坂くんは、隆二の幼なじみもどきで、昔ちょっと付き合っちゃって、間違いでヤっちゃったってだけだもん




帰るとき、隆二に見つかりませんようにって心の底からお願いしたわ。




『ねぇ、隆二大丈夫かな?外回りなのに……』




お昼からの業務中、隣の登坂くんに聞いてみたんだけど、スゴく睨まれただけでお返事もらえませんでした。




八つ当たりじゃんね




やってらんない





その日の勤務を終えて、帰ろうとロビーに降りたら



『A!』




うわっ!




『隆二…』





『昨日さ』





『もう振り回すのやめてくんない?』




『は?』





ポカンとしてる隆二を置いてさっさと歩き出した。





『臣とっ!臣と付き合うのかよ』




後ろから追いかけてきた隆二が突拍子もないことを言う。




傷を抉るな




『何言ってんの?』




『昨日 泊まったんだろ』




だったら何?




『隆二に関係なくない?』





なによ!
自分だって朝帰りしてんじゃん。
呼び出しといて他の女とキスして……
ムカつく
私の気持ちも知らないで!







私の




気持ち?

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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