これからも ページ15
「…オ、プ…」
街頭に僅かに照らされたオプの顔は真剣そのもので、少し怒っているようにも見えた
「…帰ろう、」
そう言って私をブランコから立たせ、手を握りズンズンと歩き出す
私はいきなり手を繋がれたことにびっくりして、オプにされるがまま歩き出した
ただ黙って私の手を引き、半歩前を歩くオプ
なんで公園にやって来たのか
なんで何も話してくれないのか
…あの女の子になんて返事をしたのか
聞きたいことはたくさんあったけど、勝手に1人気まずくなった私は何も話せないでいた
やっと私の家へ到着し、繋いでいた手をパッと離す
さっきまであったオプの手の温もりをかき消すように、少し空気が肌寒く感じる
振り返ったオプは眉を下げ、少し悲しそうな表情をしていた
なんで、そんな顔するの…？
「…A、なんであんなとこいたの？」
「…ぇ」
「部活帰りにたまたまAのおばさんに会って、まだAが帰って来てないって…携帯も繋がらないし、何かあったんじゃないかって心配してたんだぞ？」
ハッとして鞄に入れっぱなしだった携帯を確認するとお母さんから不在着信の嵐
その後オプからの着信も…
「俺も何回も電話したのに出ないから…
本気で何かあったのかと思って心配した」
「ごめん…」と俯いた私の顔にオプの両手が伸びてきて、頬を優しく包んだ
「お願いだから、心配させないで…」
また涙が溢れ出す
ズルいよオプ
そんなに、本気で心配そうな目で見ないでよ
そんなに、優しい目で見ないでよ
「えっ、ちょ、A、泣くなよ！
え、ごめんごめん！」
私がいきなり泣き出したもんだから今度は本気で焦ってるオプ
その姿が可笑しくて、今度は笑ってしまった
「もう…泣くか笑うかどっちかにしろよ…」
そう言ったオプは照れているのか、私から顔を背けた
なんだか、オプの顔を見たら落ち着いた
ほんとに私って単純だなぁ…
「ほんと、ごめんねオプ
心配かけちゃって…
じゃあ…また明日」
「待って」
家の門を開けようとした手をオプによって阻まれた
「A…今日の放課後、俺の姿見て逃げなかった…？」
ドクンと、心臓が跳ねた
気付いてたの…？
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Mi-ra(プロフ) - あんなさん» ありがとうございます！更新率が低くてすみません(ToT)また書き溜めてるお話があるので、楽しみにしていただけると嬉しいです！(^.^)b (2014年6月27日 20時) (
レス) id: 23530e67d5 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - うわぁ。びえぴの小説少ないので、とても嬉しいです^^頑張ってください(*'.'*) (2014年6月27日 18時) (レス) id: bf146d4bc5 (このIDを非表示/違反報告)
Mi-ra(プロフ) - miinaさん» わ〜！ありがとうございます！更新頑張りますね！(*^^*) (2014年3月7日 14時) (レス) id: 23530e67d5 (このIDを非表示/違反報告)
miina(プロフ) - いつもきゅんきゅんしながら見てます(^-^) 更新頑張って下さい!!! (2014年3月7日 7時) (レス) id: 934f73426d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mi-ra | 作成日時：2013年12月27日 16時
