第五十八話 いざ、柱稽古へ 〜時透編〜 ページ3
次の日の朝。
天元、須磨さん、まきをさん、雛鶴さんに見送られて、時透邸に向かった。
『無一郎〜!!』
時透「あ!A!もう体調大丈夫なの?」
『うん。すっかり良くなったよ』
時透「そっかぁ。じゃあ早速始めてもいい?」
『あぁ!全然構わないよ』
そういうと、無一郎から木刀を投げられる。
それをキャッチし、他の隊士が見守る中、始めの合図も無しに、高速移動の稽古が始まった。
カンカンと道場に鳴り響く木刀の音。
周りの隊士達はその決着のときをまだかまだかとハラハラしながら見ていた。
時透「ねぇっ、Aって、ほんとに2ヶ月寝てたの?」
『そうだよっ。それ天元にも言われた!』
こんな会話をしながも、スピードは緩めない。
木刀を交え始めてから5分ほど経った頃。
時透「よしっ!Aはもう次の柱の所へ行ってもいいよ!」
とニッコニコの笑顔で告げられた。
『えっ?もう?』
時透「うん。だって病み上がりでそれでしょ?それにAは前の柱合会議の件もあるしね」
そういえば前の柱合会議で手合わせしたな。無一郎とはしてないけど。
隊士壱「あのぅ…俺たちは……」
隊士弐「もう3週間もいるんですけど……」
おおお。そんなにここが長い人もいるのか。
時透「何言ってるの?君たちはまだダメだよ?僕の動きに着いてこれてないでしょ?」
おおお。無一郎よ。顔が怖いぞ。
そして何より隊士の青ざめた顔がなんとも可哀想だ。
時透「じゃあA!この後も頑張ってね〜!」
『おう!ありがとう!!』
他の隊士には悪いが、先に行かせてもらおう。
満面の笑みの無一郎に見送られ、次の柱の所へ向かった。
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作者名:凜娯 | 作成日時:2020年10月12日 1時